テレビ局のアニメ放送における特徴

2009925

106-259 高井陸雄

 

20098月現在、毎週80以上のテレビアニメが放映されている(再放送は除く)。今回は主要六局がどのようなアニメの放映についてどのような方針をとっているか考察していきたい。まず以下の表を参照してもらいたい。

 

時間

NHK

日テレ

テレ朝

TBS

テレ東

フジ

その他

合計

512

0

1

4

0

13

2

5

25

1217

0

1

0

0

0

0

4

5

1724

8

1

2

1

10

4

4

30

245

0

1

0

4

5

2

14

26

合計

8

4

6

5

28

8

27

86

 

まず主要六局のなかで一番アニメに力を入れているのはテレビ東京であるといえる。朝、ゴールデン、深夜と満遍なくアニメを放送している。

次にテレビ朝日は「ドラえもん」・「クレヨンしんちゃん」等の長寿番組の他、「フレッシュプリキュア!」や「ねぎぼうずのあさたろう」等3クール以上で子供向けの番組を中心に放送している。

テレビ朝日とは逆にTBSテレビは全ての番組が20094月か7月に放映を開始しており、10月から新番組が2つ始まるなど非常に作品の回転が速い。

日本テレビ放送網は午後とゴールデンを「それいけ!アンパンマン」と「名探偵コナン」の2大巨頭で抑えつつ、深夜枠は2クールのアニメをサイクルさせるという手法をとっている。200510月からこの形をとっている模様である。(200610月〜079月は例外)

フジテレビも日本テレビと同様に朝・夕を子供向け長寿番組で抑えつつ、深夜帯に2クール以下の短い作品を配置している。しかし日本テレビよりも1クールの作品が多く非常に作品の回転が速いといえる。

最後に日本放送協会(NHK)であるが、「忍たま乱太郎」や「おじゃる丸」といった10分アニメや5分アニメが単独の作品として成立しているのが特色といえる。他の放送局でそういった番組を作る場合、バラエティ番組の一部となるのが多い。

主要六局はそれぞれこのような特徴を持つ。

 

参考文献 角川書店「月刊ニュータイプ 20099月号」2009