アニメの表現規制(2)
2008年5月23日
106-259 高井陸雄
2003年1月、成人ゲーム原作の『らいむいろ戦奇譚』を編成上の都合で夕方6時から放送した兵庫県のテレビ局・サンテレビに苦情が殺到するという出来事があった。原因は夕方に放送するには性的に過激だったためとされる。
テレビアニメにおいて性器や直接的な性行為の描写は認められていない。そういった描写をする場合、アダルトアニメとしてビデオやDVDといった媒体での販売を余儀なくされる。その場合、テレビ放映される場合と比べて原作の知名度は高くならない。したがって原作者側は原作がアダルトゲームであっても、テレビアニメ化を推し進めたいという気持ちになる。
ではテレビ放送をする際の性的表現の基準はどこにあるのか。性器の露骨な描写は刑法175条猥褻物頒布罪に抵触するので行われない。視聴者の性的興奮を満足させるために性行為が行われることも無い。だがそれ以外は放送局の自主規制となっており、法的な基準は無いと思われる。例として入浴シーン一つを考えてみても、女性の局部や胸部を映さない事で対応している場合もあれば、湯気を濃くすることでうっすらと見せるものもある。
最近ではアダルトゲームが原作である作品も原作の知名度を上げるために多数テレビアニメ化が成されている。テレビを視聴する側を規制できない以上、番組を作る側に規制が及ぶのは仕方ないことだと言える。
参考URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1#cite_ref-19 wikipedia「テレビアニメ」
http://www11.atwiki.jp/stop_kisei/ 警察庁の『漫画・アニメ・ゲーム表現規正法』まとめ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1#cite_note-1 wikipedia「アダルトアニメ」