平成21年10月16日 (金)
106−237 鈴木 龍也
低玉貸しの可能性と問題点3
低玉貸しが進行することによって、従来のパチンコにはない、新たな遊戯スタイルが確立された。それによりパチンコに疎かった者や、興味はあったがその射幸心により手が出せないでいた者が新規参入をしている傾向がある。パチンコ産業も、低玉貸しを始めてから業績を回復している法人も多く、倒産寸前の中小ホールの助けとなっていることは見て取れる。
パチンコ業界に対して新たな流れを生み出している低玉貸しだが、広がりすぎてしまうことにも大きな問題点が一つある。それは、大企業化したホールが低玉貸しを始めてしまうことである。
マルハンのライト館やダイナムの信頼の森構想等、大ホールと呼ばれる法人による大々的な低玉貸しが進んでいることは前にあげたが、これにより中小ホールは再び窮地に立たされている。
理由として、中小ホールと大ホールの違いがある
○元々稼働のよい人気ホールのほうが同じことをした時の集客は有利。
○資金的余裕のある大ホールのほうが、台をたくさん導入することができる。
○稼働率や入客の点から、新台や値段の高い台を低玉貸しに導入しても粗利をとることができる。
以上の観点から、大ホールまで低玉貸しが中心になれば中小ホールが対抗する手だては減ってしまう。
パチスロ4号機撤去時の業界の落ち込みは、中小ホールの倒産によるもので、上位ホールは売上がいまでも伸びている。
このままいけば、さらに業界内での力の差が開いていくことになるのではないか(寡占状態)
<参考URL>
パチンコ業界ブログ http://ameblo.jp/playnow/theme-10005667862.html
低玉貸しの今後 http://www.funai777.com/pdf/0806freerep.nakasoko.pdf