平成21年9月8日 (火)
106−237 鈴木 龍也
パチンコタイアップ戦略―有名作品との競演―
近年パチンコのアニメタイアップが話題となっている。「エヴァンゲリオン」や「創世のアクエリオン」は有名なのでご存知の方も多いだろう
9月7日より全国で設置となる「CRフィーバー機動戦艦ナデシコ」(SANKYO)では、8月3日より、秋葉原のパチンコ店3店(AION秋葉原店,アイランド秋葉原店,ビックアップル秋葉原店)でプロモーション先行設置が実施されている。有名作品のパチンコで注目度が高かったことに加え、オタクの聖地秋葉原での先行設置ということで、開店前から異常な長蛇の列を作っていた。設置は1店舗あたり10台ほどで、打てなかった人が後ろで立ち見をするなど大盛況だったという。
また、KPEは有名ゲームソフト「ときめきメモリアル」とのタイアップを発表。業界的に疎い人も1度は聞いたことがあるビックタイトルだとは思うが、スロット化ということで注目が集まっている。
その他、さまざまな有名作品が名前を連ねている(表1)
こうした有名作品タイアップにネット上の声は「うれしい 打ちに行きたい」という賛成の声も多い。実際、需要があると判断されているためこういった傾向が顕著に現われてくる。
しかし「作品を汚された気がする」といった批判の声もある。
かつて、高橋留美子が「パチンコに魂を売った」と批判されたように、まだまだパチンコに対するイメージが悪いため、人気作品がタイアップすることに抵抗がある層は多いようだ。(図1)
業界も1パチ5スロや、企業の社会貢献責任を果たす(スポーツ振興や社会福祉活動)とがんばっているようだが、昔よりましになったとはいえ、まだまだイメージの根本を変えられてはいないようだ。
今後もタイアップを続けていくとすれば、業界のイメージをアップさせるような構造の詮索は必須の課題となるだろう。(法改正、業界の透明化等)
現在メーカー各社が版権を買っている作品
・マクロスF(SANKYO)
・攻殻機動隊(京楽産業)
・BLOOD+(タイヨーE)
・ガンダムSEED(京楽産業)
・ひぐらしのなく頃に(オーイズミ)
・DEATH NOTE(藤商事)等々
ナデシコ液晶画面図
ときメモ筐体図
<参考URL>
ナデシコ発表
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090806_cr_nadesico/
ときメモプロモーション
http://www.kpenet.jp/tokimemo.html
製作確定アニメ作品&アニメ作品のパチンコ化はどう?