平成21724 (金)

106237   鈴木 龍也

低玉貸しの更なる進行―0.5円パチンコの登場―

昨年8月、東京都足立区にある「ピーアーク竹ノ塚店」にて業界初となる0.5円パチンコが導入され話題を呼んだ。

 その名の通り、1玉50銭にて遊戯ができるシステムで、先行している1円パチンコのように広まるかどうかが注目されている。

しかし、1円パチンコの時にも言われているように、低玉貸しはお店の経営にとって大変苦しいものである。

 

4円パチンコ ・・・ 平均玉単価[1] 1.25円

平均アウト:20000(仮定) 想定売上:25000円

粗利設定:15% ・・・ 想定台粗利:3750円

 

1円パチンコ ・・・ 平均玉単価 0.25円

平均アウト[2]:27000(仮定) 想定売上:6750円

粗利設定:35% ・・・ 想定台粗利:約2360円

 

0.5円パチンコ ・・・ 平均玉単価 0.1

平均アウト:30000(仮定) 想定売上:3000円

粗利設定:40% ・・・ 想定台粗利:約1200円

 

以上を見ると、0.5円では仮に粗利40%をとっても1台約1200円しか儲けにならない。

新台の値段の高騰や人件費、設備費を考えても到底運営できる売上とは思えない。

しかし、あまり粗利をとりすぎてしまうと、客付きが悪くなり本末転倒。

結果、破たん・・。(低玉貸しのジレンマ)

※行うことができるとすれば、平日でも稼働率7080あるような大型店。それ以外は実質不可能。



[1] 玉1個(打込み玉)に対する、売上(実際には、貸し玉料金)のこと。1日フル稼働で55,000個の玉の移動があり、売上が60,000円だとすれば

60000÷550001.09(円/個)となる。

[2] 遊戯客が発射した玉数。パチンコ台は1分間に100玉(絶対アウト指数)打ち出す。それ以上打ち出される台は違法改造台。