平成20年12月12日(金)
106−237 鈴木 龍也
工夫される法則性と意外性
1 パチンコにおける法則性の利用―なぜ文字ではなく数字なのか―
今まで文字が採用されたことはあったが、圧倒的に数字が多い。
<理由>数字の方が、はるかに連想が広がりやすい。
例)3○5の場合に○に3が入る→5が3だったら大当たりだったのに・・。
4が入る→345は順子だからなんかいい感じ。 等
⇒パチンコは巧みに人間が取り込まれる法則性が組み込まれている。
2 人間の性質におけるパチンコの法則性
パチンコに限らず、ギャンブルの現象はすべて、多くのサンプルを集めれば一定の確率に収束し、最終的には正規分布の図を描く→大数の法則という
つまり、長く続ければパチンコ会社などの胴元が勝つことになっている。
しかし、人間はある法則で一度上手くいくと何度も同じ方法をとろうとする。
⇒お客は限られたデータ(1年とか1日とか)を自己の成功体験として普遍的な傾向だと思い込んでしまう。これが俗に言う『オカルト打法』である
【パチンコはこれを上手く活用】
○一定の法則の下でリーチ予告→スーパーリーチに発展→ステップアップで暑いリーチへ(この流れに法則があり、無秩序に当りを出すより客をひきつける)
3
意外性の利用―法則崩し―
リーチが外れたと思った瞬間に、絵柄が動き出し予想外の大当たりを引くことがある。
法則にとらわれている分、こういった意外性の発想は客をひきつける。
○このように、パチンコは人間の性質を利用した3つの法則を利用している。
↓
中毒者などが増える原因にもなっている。
<参考文献>
佐藤 仁『パチンコの経済学』東洋経済新報社2007年3月