平成20613

心理性オタク

106-106 奥出拓摩

 

心理性オタク

オタク的消費においては、「創造性」、「情熱」が消費行動を加速させる構造が明らかとなった。そこで、このオタク的消費のスパイラルモデルをもとに、オタクのこだわりに対する基本的な考え方や行動を分析し、「創造性」、「情熱」、「消費」に対応するオタクに特徴的な6つの心理および行動要素、いわば「オタク因子」を抽出した。

これらのオタク因子は、オタクに特徴的な精神性や行動パターンを分析する上での基本指標として用いるために、こだわり分野への消費に対するさまざまな考え方や消費行動などの中から、特にオタクに特徴的なものを抽出し、集約整理したものである。

 

@    収集欲求

A    共感欲求

B    自律欲求

C    帰属欲求

D    顕示欲求

E    創作欲求

 

これら6つのオタク因子をもとに、オタク的心理傾向を強く持つ生活者を「心理性オタク」とした。

 

 

 

参考文献

野村総合研究所オタク市場予測チーム(2005)『オタク市場の研究』東洋経済新報社