平成2052

メディアによる偏向報道

106-106 奥出拓摩

 

宮崎事件

この事件の犯人である宮崎勤は自室が膨大な量のアニメや・特撮のビデオテープで埋め尽くされていたことからオタク・ロリコン・ホラーマニアとして報道された。しかし後に持っていたビデオテープのうち、アニメやホラービデオは数えるほどしかなく、また、布団の上にあったとされる成人雑誌は取材クルーによって故意に目立つように置かれていたことも読売ウィークリーのデスクである木村透のコラム『格闘する読売ウィークリー編集部:いったいどうなっているのか』で判明している。

 

奈良小1女児殺害事件

事件概要

この事件は奈良県奈良市で20041117日、帰宅途中の小学校1年生の女子児童が誘拐され、のちに遺体で発見された、誘拐殺人事件である。死因は水死で、少女の体には殺害後につけられたとされる擦り傷がいくつも見られた。犯人は一ヶ月以上にわたり潜伏していたが、1230日に奈良県警は毎日新聞配達員小林薫容疑者を逮捕した。

 

この事件に関する報道の初期からジャーナリスト大谷昭宏は犯人をアニメや恋愛ゲームに没頭するフィギュアオタクであると想像し、「『フィギュア萌え族』(仮)」という言葉を作って、ワイドショーやスポーツ新聞などでの発言を続けた。また、日刊スポーツ・大阪エリア版の連載掲載コラム「フラッシュアップ」では『対話も感情もない「萌え」のむなしさ』(1123日)を掲載し、この中で生身の人間ではなく恋愛ゲームやアニメ等の二次元の少女しか愛せないパソコンオタクや、秋葉原系フィギュアマニアを事件の犯人像として提示した。そして、犯人の動機を、「少女をフィギュア化して犯人の支配欲や所有欲を満たすため」という様に推理した。しかし小林容疑者が小児性犯罪の前科を持っており充分に更生していなかったこと、またフィギュアおよび成人向け恋愛ゲームに必要なパソコンを所持していないことや秋葉原に行ったことのないことが判明している。

 

 

参照

報道被害 奈良女児誘拐殺人事件における、マスコミのオタクバッシングまとめサイト:

http://www.geocities.jp/houdou_higai/

NGO-AMI「放送レポート193号」:http://picnic.to/~ami/o_repo.htm

ウィキペディア[奈良小1女児殺害事件]:http://ja.wikipedia.org/