中国の人口と諸問題                

 106-026 池田 和史

 

                                

 

 

                           <総務省統計データ>          

上図より、                     

中国 → 約132千万人

インド → 約102千万人

アメリカ → 約3億人

     :

日本   → 約13千万人

 

現在中国は世界人口の約22%にあたる世界一の人口を有しており、様々な世界規模の問題や経済に大きな影響を与える存在であると言える。例えば、食糧問題がそうである。現在中国の食糧自給率は95%を誇っているが、急速な経済成長による都市化の進行で、耕地面積の減少、労働者の都市への流出が影響し、将来的に自給率は90%になる可能性もあると言われている。もともと耕地面積が少ない中国であったが(国土面積はロシア、カナダに次ぐ世界第三位の大きさを誇るが、全体の約7割が丘陵と高原を含む山地で、耕地面積は全国土の約1割しかない。なお一人当たりの耕地面積も世界平均を大幅に下回っている。)、総人口のうち7割以上が農村に分布していたため、現在まで高い食料自給率を保ってきた。しかし、2008年現在中国は、上述した耕地面積の縮小、労働者の流出、さらに世界的な食糧価格高騰を受けて、食糧自給の方向に再び政策転換を図っている。主な内容は、農民への減税と補助金の増額、穀物の輸出規制の強化である。最近では、中国の輸出禁止措置により世界の米市場は取引量の3分の1を失った。今はこの程度で済んでいるが、今後、世界人口のさらなる増加、資源の枯渇問題の可能性を踏まえると、世界各国の食糧供給が需要に追いつかなくなるという可能性があるといえる。そういった事情を考えると、今回の政策転換を含め、中国の動向は世界に大きな影響を及ぼすと言える。

 

<参考ホームページ>

JanJanNEWS

中国NEWS

<参考文献>

中国経済事典