2008年10月10日
コンビニエンスストアにおけるボランタリーチェーン
106‐007 赤羽 航
現在コンビニエンスストアの多くはフランチャイズチェーン方式である。しかし、少数派ではあるが、ボランタリーチェーン方式のコンビニエンスストアも存在する。今回はボランタリーチェーンについて説明する。
ボランタリーチェーンとは、社団法人日本ボランタリーチェーン協会の定義によると、以下の通りである。
異なる経営主体同士が結合して、販売機能を多数の店舗において展開すると同時に、情報等を本部に集中することによって組織の統合を図り、強力な管理のもとで、仕入れ・販売等に関する戦略が集中的にプログラム化される仕組みとその運営
ボランタリーチェーンとフランチャイズチェーンには、以下の共通点と相違点がある。
共通点
・ 本部の強力な指導によるチェーンオペレーションの展開
・ 加盟店の資本は独立
相違点
・ 加盟店または卸と加盟店が組織を結成
・ 加盟店同士の横のつながり
フランチャイズチェーン方式が本部と加盟店の一対一の契約、垂直的統合を行うことに対し、ボランタリーチェーン方式では小売業者同士の横のつながり、水平的統合を行う。ただし、ボランタリーチェーン方式でも、垂直的統合のメリットを考え、卸業者を含める場合がある。つまり、ボランタリーチェーン方式を小売業者主宰のものと、卸主宰のものに分けることが出来る。この場合、前者をコーペラティブ・チェーンとも呼ぶ。
ボランタリーチェーン方式を採用しているコンビニエンスストア形態の店舗は、スパーや、ヤマザキショップなどである。
参考資料
社団法人日本ボランタリーチェーン協会 http://www.vca.or.jp/
ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/