“山田方谷”財政再建への挑戦A

                          211218

                             守屋秀之

 

 

2.「産業振興策」の展開・・・当時としては珍しい米に頼らず、産業を興して借金返済を目指す。

 

 ◎大ヒット商品を開発して借金返済を目指す

  ・備中領内で取れる砂鉄を使って、当時の人口の80%のシェアを占める農家に目をつけ農具の新商品開発に着手。備中鍬の誕生。

   備中鍬は、3本の大きなつめを持ったホークのような鍬で、従来の鍬に比べて、土を掘り返すのに適した便利な鍬である。従来品に比べて作業効率がよい備中鍬の生産は、借金を返済できるほどの大ヒット商品となった。

  農家出身ということもあり、農産物の特産品作りに乗り出す。

 

 

 ◎地域ブランド品を開発して「備中」を売り出すべし

  ・タバコ、お茶、高級和紙、そうめん、柚餅子などの特産品を開発して、その特産品に「備中」というネーミングを前面に売り出した地域ブランド品ともいえる商品を作る。また、備中松山藩内に「撫育局」を設置して一種の専売制を導入し、生産・流通・販売を藩の直営とした。

  ・商業が低く見られていたこの時代、藩そのものを会社組織に変えた。

   しかし、備中松山藩の商業戦略は他藩の専売制とは逆に生産に関しては生産者の利益が重視され、藩は流通上の工夫によって利益を上げるようにした。

 

 

 参考資料

 ウィキぺディア   http://ja.wikipedia.org/wiki/

  山田方谷      http://www2e.biglobe.ne.jp/~fujimoto/taka/yamada.htm

 山田方谷マニアックス http://yamadahoukoku.com./hito/sinnkoukei/htm