方 谷 革 命 @
〜山田方谷とケインズ革命〜
22年9月7日
守屋秀之
山田方谷の政策を考察していくにあたり注目すべき点は、方谷の行った道路や河川の改修といった、いわゆる「公共投資」にある。これらは産業振興策を実施するための産業基盤を整えるだけではなく、新たな利潤を生み出したのである。
その公共投資も、“公共投資のための公共投資”ではなくケインズの言う乗数効果が期待でき、新たな拡大再生産が行われるものが真の公共投資といえる、ということであろう。 というのも方谷自身が農民出身であったため、本当に国民に必要であり産業振興を促進するための公共投資の重要さを肌で知っていたのではないだろうか。
※乗数効果・・・一定の条件化において有効需要を増加させたときに、増加させた額より大きく国民所得が拡大する現象。
参考文献
矢吹邦彦『ケインズに先駆けた日本人―山田方谷外伝―』(1998)明徳出版社
野島 透『山田方谷に学ぶ財政改革』(2002)明徳出版社
小野晋也『山田方谷の思想』(2006)中経出版
参考資料
山田方谷マニアックス http://yamadahoukoku.com