組織の達人!
北条氏康の領国ネットワーク
21年6月5日
守屋秀之
◎チームカラーで指揮系統を明確化
・領国各地に支城を置き「衆」と呼ばれる軍団を編成して統治。
・玉縄城の北条綱成の衆は黄備、鉢形城の北条氏邦の衆は黒備というように、衆ごとに旗の色を統一。
◎支部を隙間なく配置して情報の空白地帯を作らず
・支城主は一定の行政権を行使でき、衆の指揮権も掌握。
・重要な支城の下には第2の支城も作り、軍事的な空白地帯を作らないよう4〜6キロの間隔で配置。
・各支城や交通の要衝には、馬を配置して伝馬制度も整え、小田原本城との情報伝達を緊密にするネットワークを形成。
◎整理統合により業務をスリム化
・税制の整理、「評定」を用いた裁判制度の制定。
・家臣たちの所領の貫高や課税状況などを調査し、16の衆別に列記した「小田原衆所領役帳」を作成。
参考文献
童門冬二「名将の決断」朝日新聞出版