組織の達人!

北条氏康領国ネットワーク

 

                                       2165

                                           守屋秀之

 

◎チームカラーで指揮系統を明確化

 ・領国各地に支城を置き「衆」と呼ばれる軍団を編成して統治。

 ・玉縄城の北条綱成の衆は黄備、鉢形城の北条氏邦の衆は黒備というように、衆ごとに旗の色を統一。

 

◎支部を隙間なく配置して情報の空白地帯を作らず

 ・支城主は一定の行政権を行使でき、衆の指揮権も掌握。

 ・重要な支城の下には第2の支城も作り、軍事的な空白地帯を作らないよう46キロの間隔で配置。

 ・各支城や交通の要衝には、馬を配置して伝馬制度も整え、小田原本城との情報伝達を緊密にするネットワークを形成。

 

◎整理統合により業務をスリム化

 ・税制の整理、「評定」を用いた裁判制度の制定。

 ・家臣たちの所領の貫高や課税状況などを調査し、16の衆別に列記した「小田原衆所領役帳」を作成。

 

 

 参考文献

 童門冬二「名将の決断」朝日新聞出版