江戸時代の職業事情D
22年11月19日
守屋秀之
●芸妓~其の壱〜
・芸妓とは、舞踏や音曲・鳴物で宴席に興を添え、客をもてなす女性、芸者や芸子のことである。主席に待って各種の芸を披露し、座の取り持ちを行う女子のことであり、太夫遊びが下火となった江戸時代中期ごろから盛んになった職業の一つである。
江戸時代には男芸者と女芸者とがあった。江戸時代には京都や大阪など上方で芸者といえば男性である幇間(太鼓持ち)を指し、芸子が女性であったが、明治になると芸者が男性を指すことはなくなり、以降は大阪でも女性を芸者というようなっていった。京都では以前同様に芸子と呼ばれる。現代では料理屋(料亭)、待合茶屋に出入りする正統派の芸者や地方の温泉地等には一般にコンパニオンと呼ばれる派遣の芸妓などが存在している。
1.名称
芸妓は、「芸者(女芸者)」、「芸子」と呼ぶのが古い言い方であるが、明治以降、「芸妓」とも呼ばれるようになった。
芸妓は多くの場合、一人前の芸妓と見習いとに区別されており、それぞれの名称が地域によって異なる。
・京都・大阪などの近畿地方
芸妓を「芸妓(げいこ)」、見習いを「舞妓」と呼ぶ。山形、石川などでもこの名称で呼ばれている。
・東京を中心とする関東地方
また芸妓を「芸者」、見習いを「半玉」・「雛妓(おしゃく)」などと呼ぶ。
参考資料
http://wapedia.mobi/ja/
http://ja.wikipedia.org/