平成2074

                        ゲーム雑誌

                        105-370 中川 正隆

1.ゲーム雑誌とゲーム業界の関係

 ゲーム雑誌の売上は攻略情報が掲載されるゲームとそのゲームの攻略情報の内容によって左右される。しかし、ゲーム画面や内容には著作権があるため、ゲーム雑誌が勝手に攻略情報を掲載する事ができない。そのため、ゲーム雑誌は他誌より有利な情報提供を受け、読者が求める情報を掲載するためにメーカーとの繋がりが重視している。

 また、ゲームの情報は大作ソフトでない限り、一般の情報誌などで大きく扱われることが少ないため、ほとんどのソフトはゲーム雑誌でしか記事として扱ってもらえない。そのため、メーカーは広告出稿とのバーターで記事枠を確保したり、特定のゲーム雑誌に優先的に情報を提供したりすることで、ソフトの露出枠をより大きく確保しようとする。

 ほとんどのゲーム雑誌はゲーム業界の広告出稿によって支えられ、また、ゲーム業界にとってゲーム雑誌は最優先される宣伝の媒体のひとつとなっている。そのため、ゲーム雑誌とゲーム業界の関係は通常の雑誌とその業界の関係よりも相互依存度が高い体質を持っている。

 

2.ゲーム雑誌の現状

 最近はインターネットに溢れるゲーム情報や攻略サイトに押され、ゲーム雑誌の部数は伸び悩んでいる。

                 ゲーム雑誌の発行部数

雑誌名

2004.9~2005.8

2005.9~2006.8

2006.9~2007.8

電撃プレイステーション

          21

     19

     15

電撃PS2

    20

     20

データ無

デンゲキニンテンドーDS

     20

     20

     16

電撃G’sマガジン

     28

     28

     12

電撃姫

     26

     26

      8

週刊ファミ通

     50

     50

     50

ファミ通PS2

     25

     25

     25

ファミ通DSWii

     20

     20

     20

ファミ通Xbox360

      8

      8

      8

ファミ通Wave DVD

     10

     10

     12

Nintendo DREAM

     15

     15

データ無

アルカディア

     12

     12

     12

コンプティーク

      5

      6

      6

LOGIN

      5

      5

      5

B’sLOG

      4

      4

     5

GAMEJAPAN

 

 (新)  5

      3

電撃OnlineGames

 

 (新)  9

     (休刊)

電撃ガールズスタイル

 

 

  (新) 8

ファミ通コネクト!オン 

 

 

  (新) 8

 

 また、ゲーム雑誌はほとんどが公称発行部数であり、印刷証明付発行部数であるのは、『電撃プレイステーション』と『コンプティーク』のみである。漫画雑誌とアニメ雑誌はほとんどが印刷証明付発行部数となっている。公称発行部数は、出版社が水増しして発表している可能性があるため、実際の発行部数はもっと低い可能性がある。

 

 

参考文献

橘寛基(2006)『最新ゲーム業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』秀和システム

参考URL

まこなこ     http://www.makonako.com/