平成20年6月20日
フリーゲーム
105-370
中川 正隆
1.
フリーゲームとは
フリーゲームとは、主にパソコン向けのフリーウェアとして公開されているゲームのソフトウェアを指す総称である。また、単に無料で遊べるゲームの総称としても使われている。
フリーゲームは、一般的に公開されているソフトウェアをダウンロード等の方法で入手して遊ぶのが主流だが、Adobe Flash、Javaアプレット、JavaScriptなどにより、ダウンロードせずに遊ぶことができるゲームもある。
2.
フリーゲームの歴史
フリーゲームは、インターネットが普及する前から存在していたが、パソコンや通信環境の普及率、通信費などの問題から、活用できるのは一部のパソコン上級者に限られていた。のちに、パソコンが一般家庭に普及し、無料のソフトウェア開発環境や『RPGツクール』に代表される知識なしにゲームを制作できるツールが多く登場したこと、インターネットの普及に伴いパソコン初心者でもソフトウェアを入手できる環境が整ったこと、国内だけでなく世界中のフリーゲームを容易に入手できるようになったことなどから、制作されるフリーゲーム作品数やユーザー数は飛躍的に増加した。
一時は、無料で遊べるゲームというものが静かなブームとなり、フリーゲームを紹介・レビューするサイトが多く見られた。しかし、現在はその流れが一段落し、そのころ生まれたサイトの多くは閉鎖されている。
近年ではJavaアプリケーションなどを利用した携帯電話用ゲームの需要拡大を受け、フリーゲームが携帯電話向けに移植される、あるいは制作者が開発の場を移すケースが増えてきている。
3.
フリーゲームのメリット
フリーゲームは、少人数でしかも短時間で作れるため、コストをほとんどかけずに作ることができる。そして、ヒットすれば商品化できるため、成功すれば、莫大な利益を得ることができる。成功例として、映画制作会社であるロボットが制作した『ZOO KEEPER[1]』があげられる。このゲームは2002年6月に無料ゲームとして登場し、当初は小額の広告収入しか入らなかったが、ヒットした後に携帯ゲーム機と携帯電話に進出した。そこでも成功を収め、現在もimodeなどで定番ゲームとして人気を保ち利益をあげている。
また、フリーゲームは誰でもゲームを開発することができるため、インディーズの登場が期待される。インディーズの登場により、ゲームの裾野が広がる可能性がある。
参考文献
橘寛基(2006)『最新ゲーム業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』秀和システム
参考URL
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8