平成19127

                           デバッガー

                            105-370 中川 正隆

1.デバッガーとは

プログラムにはバグが付き物で、ゲームには必ずバグが存在します。デバッガーとは、そのバグを取る(デバッグ)役割を指します。デバッガーには特別な知識を必要としないかわり、膨大な時間に耐えられるだけの気力と体力が必要とされます。また、バグの多いゲームは売れ行きが下がり、ユーザーの支持も失われ、メーカーの信用も傷つくためデバッグは極めて重要な仕事です。

また、デバッグを専門に扱う会社もあり、ポールトゥインという会社がそれを行っています。

 

2.仕事内容

 デバッガーの仕事は、単にエンディングを迎えるだけでなく、あらゆる行動を徹底的に調べなければなりません。普通の人ではやらない極端なプレイや、ゲームの有利不利や常識を超えた変則的なプレイを行い、プログラムに欠陥がないかチェックしていきます。プレイ時間の長いRPGは各シーンごと、格闘ゲームなどの登場人物が多いゲームは各キャラクターごとにデバッカー間で分担してチェックします。

 デバッガーは、見つかったバグを報告書にまとめます。これをバグシートといいます。作りかけのゲームをデバッグしていくため、バグシートは何千枚にもなります。また、バグシートは、何をしたらバグるか、どういった条件でバグるか、発生率はどれくらいか等を押さえることが望まれます。

 

3.バグの修正

 デバッガーが見つけたバグをプログラマーに報告し、プログラマーがバグを修正します。しかし、修正することによってあらたなバグを生みだすこともあります。そのため、見つかったバグが確率が低く、ユーザーの被害が小さければ修正しないこともあります。また、今マスターアップしなければ会社が潰れるという状況では、どんなバグでも修正しない場合もあります。

 

 

参考文献

木下豊(2001)『ゲームの全仕事2002』東放学園

島国大和(2004)『ゲーム屋のお仕事 それでもゲーム業界を目指しますか?』毎日コミュニケーションズ

参考URL

ポールトゥイン  http://www.ptw.co.jp/index.html