平成19119

                      テーブルトークRPG

105-370       中川 正隆

1.      テーブルトークRPGとは

テーブルトークRPGは、ゲームの参加者が自分の操るキャラクターを1人用意し、ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙、鉛筆、サイコロなどを使って、人間同士の会話とルールブックに記載されているルールに従って遊ぶ対話型RPGです。

テーブルトークRPGは、現在の「ロールプレイングゲーム」の起源になったものです。また、「ロールプレイングゲーム」の本来の意味はテーブルトークRPGになります。現在日本で親しまれているのは、コンピュータRPGであり、それはテーブルトークRPGから派生したものです。

テーブルトークRPGという言葉は、日本ではコンピュータRPGという言葉を指す「ロールプレイングゲーム」と区別するために作られた造語です。また、アメリカでは「ロールプレイングゲーム」という言葉はテーブルトークRPGを指します。

 

2. テーブルトークRPGという言葉の誕生

テーブルトークRPGが始めて登場したのは、1974年のアメリカでした。1971年に発売された、戦争シミュレーションのミニチュアボードゲーム『chainmail』を元に、世界初のテーブルトークRPGである『Dungeons and Dragons』が1974年に発売されました。また、1974年には「ロールプレイングゲーム」という呼称はありませんでした。1970年代後半になってから、テーブルトークRPGのようなプレイヤーが1人の個人を担当するゲームを「ロールプレイングゲーム」と呼ぶようになりました。そのため、この時にはテーブルトークRPGという言葉はまだありません。

 1980年代になり、テーブルトークRPGから派生したコンピュータRPGが登場し始めました。日本ではテーブルトークRPGは普及せず、コンピュータRPGが普及しました。そのため、日本では80年代半ばに「ロールプレイングゲーム」はコンピュータRPGを指す言葉になりました。そのため、テーブルトークRPGを愛好する人たちはコンピュータRPGと区別する言葉が必要になりました。そして、テーブルトークRPGという言葉が誕生しました。テーブルトークRPGという言葉は、1987年にゲームブック雑誌『ウォーロック』10号で、近藤公司が紹介したといわれています。

 

3. 遊び方

テーブルトークRPGの遊び方について簡単に説明します。

@     一人のゲームマスターと複数のプレイヤーに分かれます。ゲームマスターはゲームのシナリオになる台本を用意し、プレイヤーはゲームマスターが用意した役の中から自分の役を決めます。(通常11)

A     ゲームマスターが物語の舞台について会話によって説明する。プレイヤーは台本を読んではならず、物語の内容を知らないままゲームを進めます。

B     プレイヤーはゲームマスターによって与えられた舞台で、自分の役にあった行動をします。ゲームマスターは、その行動の結果を教えます。また、ゲームマスターはノンプレイヤーキャラも演じます。

 

ゲームマスターは、コンピュータRPGでいうコンピュータとおなじ役割をします。また、テーブルトークRPGは、人為的な制限がほとんどないため、コンピュータRPGに比べて選択肢の幅が格段に違います。

 

参考URL

テーブルトークRPG  http://web.sfc.keio.ac.jp/~s06753mh/Ka-die/05.html

テーブルトークRPGって何?

http://www.apple.cx/~mir/fu_jin/densyo/koza/trpgkoza.html

Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8