平成19年6月1日
キラーソフト
105-370
中川 正隆
1.キラーソフトとは?
キラーソフト………あるゲーム機が普及するきっかけとなる人気の高いゲーム
どのゲーム機が勝つかはキラーソフトによって決まることが多いです。例として、「プレイステーション」は『ファイナルファンタジーZ』、「プレイステーション2」は『ファイナルファンタジー]』、「ニンテンドーDS」は『脳を鍛える大人のDSトレーニング』で勝利が確定しました。
キラーソフトのほとんどはよく売れるが、ユーザーの飽きや嗜好の変化、ユーザー層の読み違いなどで不発に終わることもある。この場合、製作側とユーザー側の意識の温度差により、しばしば市場価値が下落し、ブランド没落を印象づけることになります。
2キラーソフトの種類
キラーソフトは2種類に分けることができます。1つは、ハードウェアの性能向上によってソフトウェアの表現の幅が広がり斬新で面白い「新作」ソフトウェアで、ゲーム機全般の売り上げを牽引するソフトウェア。もう1つは、ドラゴンクエストシリーズやファイナルファンタジーシリーズといった実績のあるゲームの続編。どちらもゲーム機の売り上げに大きく関係しますが、後者のほうが影響が大きいです。また、自社のゲーム機を勝たせるには、ドラゴンクエストシリーズやファイナルファンタジーシリーズのような名作を自社のゲーム機で発売させるようにする必要があります。
3.キラーソフトの例(ファミリーコンピュータ以降)
ファミリーコンピュータ
・
ゼビウス(1983年2月、約127万本)
・
プロ野球ファミリースタジアム
・
スーパーマリオブラザーズ(1985年9月13日、国内681万本、世界4024万本以上)
・
ドラゴンクエスト(1986年5月27日、5,500円、約149万本)
・
ドラゴンクエストU(1987年1月26日、5,500円、約241万本)
・
ドラゴンクエストV(1988年2月10日、5,900円、約380万本)
・
ドラゴンクエストW(1990年2月11日、8,500円、約308万本)
・
ファイナルファンタジー(1987年12月18日、約52万本)
・
ファイナルファンタジーU(1988年12月17日、約76万本)
・
ファイナルファンタジーV(1990年4月20日、8,400円、約140万本)
スーパーファミコン
・
スーパーマリオワールド(1990年11月21日、8,000円、国内約355万本、世界2061万本)
・
F-ZERO(1990年11月21日、6,800円)
・
ゼルダの伝説 神々のトライエース(1991年11月21日、7,700円、日本約116万本、世界約461万本)
・
ドラゴンクエストX(1992年9月27日、10,800円、約280万本)
・
ドラゴンクエストY(1995年12月9日、11,400円、約320万本)
・
ファイナルファンタジーW(1991年7月19日、約144万本)
・
ファイナルファンタジーX(1992年12月6日、9,800円、245万本)
・
ファイナルファンタジーY(1994年4月2日、11,400円、約255万本)
・
ストリートファイターU
・
クロノトリガー(1995年3月11日、11,400円、約203万本)
メガドライブ
・
ソニック・ザ・ヘッジッホッグ
・
ぷよぷよ通(1994年12月、6,800円)
セガサターン
・
バーチャファイター(1994年11月22日)
・
バーチャファイター2(1995年12月1日)
・
サクラ対戦(1996年9月27日)
・
サクラ対戦2(1998年4月4日)
ドリームキャスト
・
ソニックアドベンチャー(1998年12月23日)
・
シェンムー(1999年12月)
・
シーマン(1999年7月22日、6,800円)
・
バイオハザードCODE:Veronica
・
ファンタシースターオンライン(2000年12月21日)
NINTENDO64
・
スーパーマリオ64(1996年6月23日、10,290円、日本約192万本、世界1189万本)
・
マリオカート64(1996年12月14日、4,800円、日本約224万本、世界約987万本)
・
マリオテニス64(2000年7月21日、約110万本)
・
マリオパーティ(1998年12月18日、6090円)
・
ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ(1999年1月21日、6,090円、約197万本)
・
ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998年11月21日、日本約146万本、世界760万本)
・
ポケモンスタジアム(1998年8月1日、7,140円、約137万本)
・
星のカービィ64(2000年3月24日、6,800円、107万本)
・
ドンキーコング64(1999年12月10日、8,190円、約109万本)
ニンテンドーゲームキューブ
・
大乱闘スマッシュブラザーズDX(2001年11月21日、約135万本)
・
ピクミン(2001年10月26日、7,140円、約50万本)
Wii
・
Wii
Sports(2006年12月2日、4,800円、約162万本)
・
はじめてのWii(2006年12月2日、4,800円、約133万本)
・
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス(2006年12月2日、6,800円、日本60万本、世界約440万本)
ゲームボーイ・ゲームボーイカラー
・
テトリス
・
ポケットモンスター赤・緑(1996年2月27日、3,995円、赤約418万本、緑約404万本)
・
ポケットモンスター青(限定1996年10月16日、一般1999年10月10日、3,000円、約201万本)
・
ポケットモンスターピカチュウ(1998年9月12日、約3,000円、約316万本)
・
ポケットモンスター金・銀(1999年11月21日、3,990円、金約353万本、銀約364万本)
・
ポケットモンスタークリスタル(2000年12月14日、3,990円、約187万本)
・
星のカービィ(1992年4月27日、日本約172万本、世界500万本以上)
・
星のカービィ2(1995年3月21日、3,900円、約149万本)
・
カービィのピンボール(1993年11月27日、2,800円、約112万本)
・
カービィのブロックボール(1995年12月14日、3,900円)
・
カービィのきらきらきっず(1997年1月25日、3,000円)
・
コロコロカービィ(2000年8月23日、4,500円)
・
スーパーマリオランド(1989年4月21日、日本約419万本、世界約1814万本)
・
スーパーマリオランド2 6つの金貨(1992年10月21日、約270万本)
・
スーパーマリオランド3 ワリオランド(1994年1月21日、3900円、約158万本)
・
遊戯王デュエルモンスターズ(1998年12月17日)
・
遊戯王デュエルモンスターズU 闇界決闘記(1999年7月8日)
・
遊戯王デュエルモンスターズV 三聖戦神降臨(2000年7月13日)
・
遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記(2000年12月7日)
ゲームボーイアドバンス
・
ポケットモンスタールビー・サファイア(2002年11月21日、5,040円、ルビー253万本、サファイア約261万本)
・
ファミコンミニシリーズ
ニンテンドーDS
・
Touch!
Generationsシリーズ
・
東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング(2005年5月19日、2,800円、約333万本)
・
東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング(2005年12月29日、2,800円、約433万本)
・
おいでよどうぶつの森(2005年11月23月、4,800円、日本約408万本、米国約130万本)
・
Newスーパーマリオブラザーズ(2006年5月25日、日本約448万本、米国約250万本、世界950万本)
・
ポケットモンスターダイヤモンド・パール(2006年9月28日、4,800円、約521万本)
・
Nintendogs(2005年4月21日、4,800円、日本約150万本、米国約411万本、欧州約440万本、世界約1360万本)
・
たまごっちのプチプチおみせっち(2005年9月15日、5,040円、約115万本)
プレイステーション
・
リッジレーサー(1994年12月3日、6,090円)
・
ドラゴンクエストZ(2000年8月26日、7,800円、約412万本)
・
ファイナルファンタジーZ(1997年1月31日、日本326万本、世界980万本)
・
ファイナルファンタジー[(1999年2月11日、日本約369万本、世界約804万本)
・
ファイナルファンタジー\(2000年7月7日、8,190円、日本約282万本、世界498万本)
・
グランツーリスモ(1997年12月23日)
・
バイオハザード(1996年3月22日)
・
バイオハザード2(1998年1月29日)
・
バイオハザード3 LAST ESCAPE(1999年9月22日)
・
バイオハザード ガンサバイバー (2000年1月27日)
・
みんなのGOLF(1997年7月17日)
・
ダービースタリオン(1997年7月17日)
・
鉄拳2(1996年3月29日)
・
鉄拳3(1998年3月26日)
・
チョコボの不思議なダンジョン(1997年12月23日、6,800円、約117万本)
・
サガフロンティア(1997年7月11日、7,140円、日本約108万本、世界約120万本)
・
パラサイト・イヴ(1998年3月29日、6,800円、日本約99万本、世界約176万本)
プレイステーション2
・
ドラゴンクエスト[ 空と海と大地と呪われし姫君(2004年11月27日、8,800円、日本約361万本、世界約460万本)
・
ファイナルファンタジー](2001年7月19日、日本約291万本、世界約800万本)
・
ファイナルファンタジー11(2002年5月16日)
・
ファイナルファンタジー12(2006年3月16日、8,990円、日本約238万本、世界約500万本)
・
グランツーリスモ3(2001年4月28日)
・
グランツーリスモ4(2004年12月28日、7,665円、日本約109万本、世界約625万本)
・
真・三國無双(2000年8月3日)
・
ウイニングイレブンシリーズ(5~10)
・
鬼武者(2001年1月25日)
・
キングダムハーツ(2002年3月28日、7,140円、約84万本)
・
メタルギアソリッド2(2001年11月29日)
・
Grand
Theft Auto V(2003年9月25日、日本約30万本、世界約800万本)
・
Grand
Theft Auto: Vice City(2004年5月20日、7,140円、世界約1300万本)
・
Grand
Theft Auto: San Andreas(2007年1月25日、7,329円)
プレイステーション3
・
ガンダム無双(2007年3月1日、約29万本)
プレイステーションポータブル
・
モンスターハンターポータブル(2005年12月1日、5,040円、約70万本)
・
モンスターハンターポータブル2nd(2007年2月22日、5,229円、約120万本)
・
メタルギアソリッドポータブルOPS(2006年12月21日、4,980円)
Xbox
・
DEAD
OR ALIVE3(2002年2月22日)
・
DEAD
OR ALIBE Xtreme Beach Volleyball(2003年1月23日)
・
HALO(2002年4月25日)
・
HALO2(2004年11月11日)
Xbox360
・
DEAD
OR ALIVE4(2005年12月29日)
・
Gears
of War (2007年1月18日、7,140円)
・
BLUE
DRAGON(2006年12月7日、7,140円)
・
THE
IDOLM@STER(2007年1月25日、7,160円)
キラーソフトと言われているゲームはほとんどが誰もが知っているようなメジャーなゲームでした。売り上げの数が分ったゲームのほとんどが100万本を越えていました。中には、300万本を越えるものや、海外での売り上げを含めると1000万を越えるものまでありました。「ファミリーコンピュータ」、「スーパーファミコン」、「プレイステーション」、「プレイステーション2」などの勝ち組のゲーム機には、他のゲーム機に比べてキラーソフトが発売されている数が多かったです。さらに、ファイナルファンタジーシリーズとドラゴンクエストシリーズが必ず発売されていました。今発売されている、「Wii」、「Xbox360」、「プレイステーション3」にはメジャーなゲームがほとんど発売されていません。そのため、どのゲーム機にも勝つ可能性が残っているといえます。
参考URL
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8