いろいろな癒し@
◎音楽療法(ミュージックヒーリング)
@音楽療法とは?
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音楽を聴いて楽しくなったり、すっきりしたり、といった効果を利用して心と体を健康にすること。また、音楽を聴くだけでなく、楽器を演奏したり歌ったりすることも含まれる。
◉ 日本では1995年に、全日本音楽療法連盟(全音連)が設立され、音楽療法士の資格認定が行われた。1997年4月には、100名の全音連認定・音楽療法士が誕生した。
A音楽療法士とは?
◉ 音楽のもたらす効果を応用し、心理的障害、身体的障害、発達障害、老化現象にもとづく日常生活の困難などを治療する。
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療法計画を立案し、反応を見ながら計画を遂行してゆく。
B音楽と癒しの歴史
古代 |
◉ およそ3000年前、ユダヤ王サウルのうつ病を羊飼いの若者ダビデが奏でるハープの調べで治した。 ◉ アリストテレスは、音楽にはカタルシス効果(身体に溜まった苦悩やもやもやを吐き出してすっきりさせること)がある、と述べている。 |
中世 |
◉ 坐骨神経痛の患者の患部の上でフルートを演奏して治癒した。 (ルネッサンス期→音楽・医療・美術の総合的活動) |
近代 |
◉ 軍隊に応用 (音楽療法の主役はアメリカへ。当時の大統領ジョージ・ワシントンが興味を持つ) |
現代 |
◉医療において補助的療法と認められる。 (Ex 精神疾患をもつ患者のレクリエーション、楽器を演奏することで発声訓練、うつ病・精神不安定な状態の患者の治療、重度心身障害児の精神発達のための治療方法 etc・・・) |
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ちなみに音楽療法士は民間の認定資格。書類審査と面接試験で審査される。音楽療法士養成コースを持つ認定校の卒業者は、認定音楽療法士(補)認定試験合格後、3年間、音楽療法活動の臨床経験を積めば、学会の審査を経て正式に音楽療法士として認定される。資格は5年に一度、更新する必要がある。
C音楽に癒されるわけ
大きくなったり小さくなったり、強くなったり弱くなったりする連続的だけど、一定ではない揺れのことを「ゆらぎ」という。ゆらぎに含まれる波動をf(周波数)という記号で表すと、人の生体リズムや自然界には、1/fというゆらぎがあるという。人の心臓の鼓動には1/fゆらぎがあり、川のせせらぎや虫の声などにも1/fゆらぎがある。そのお互いの振動が共鳴すると、美しいと感じ、和ませてくれる。
D音楽療法の効果
◉ ストレス
・・・自分の気持ちと同調するような曲を聴くことによって、気持ちと音楽がいっしょになり内に秘めていたうっぷんが外に出る。
(Ex イライラしているとき→テンポの激しい曲、何もやる気がしないとき→テンポの遅い曲 など)
◉ 胎教
・・・胎教音楽の目的は母や親の情緒を安定させること。母親が聞いて赤ちゃんに伝える。
◉ 老人痴呆症
◉ 酒
E音楽での癒し方
◉「同質の原理」
1. まず自分の気持ちと同質の音楽を聴いて気持ちを代弁してもらう。
“失恋した時に中島みゆきの曲を聞く人が多いのは、まさに同質の原理”なんだって!
2. 気持ちを落ち着かせる音楽
3. 気持ちを向上させる音楽(ちょっとアップテンポ)
◉ 「演奏する」こと、「歌う」こと
◉ コミュニケーション手段として