ジェネリック医薬品とは?①
◆ジェネリック医薬品とは?
・新薬の製造方法などに関する特許が切れた後に、特許権者でない医薬品製造企業がその特許内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品のこと。研究開発や臨床試験の費用がかからないため、ブランド商品と比較し大幅に安価で製造・販売が可能。
かつては(先発医薬品の特許が切れるとゾロゾロたくさん出てくるので)「ゾロ」などと呼ばれていたが、現在では商品名でなく有効成分名を指す一般名(generic name)で処方されることが多い欧米にならって「ジェネリック医薬品」という呼称が定着しつつある。
【医薬品の分類】
・一般用医薬品・・・薬局・薬店の店頭で販売される薬
・医療用医薬品・・・医療機関で使われる薬
ブランド薬→特許を取得した薬
ジェネリック医薬品→特許の切れた後に同じ成分で作られた薬
※ジェネリック(generic)…【文法】総称的な,(薬・食品などが)商標登録されていない,
【生物】属(genus)の,一般的な,【コンピュータ】汎用の, 総称の
▶generic brand ノーブランド商品, 無印商品. 三省堂提供「EXCEED 英和辞典」より
!!ジェネリック医薬品は抗がん剤も睡眠薬も医師の処方箋無しに買えます!!
※ED治療・滋養強壮,アルツハイマー・パーキンソン病,うつ・不眠・不安,狭心症・不整脈,糖尿病 等々
◆ジェネリック医薬品のメリットとデメリット
【メリット】
・既に有効性、安全性が確立された先発品と同一成分の医療用医薬品を安く提供できるため保健医療内の患者の自己負担額を軽減し国の医療費の削減・抑制ができる。
・貧しい人でも同じレベルの医療の恩恵を受けられる。
【デメリット】
・製薬会社にとって利益率が低いため、突然生産中止してしまう可能性がある。
・開発費、臨床試験の規模がまったく異なるため、医薬品の添付文書の情報量が、先発品と比べて少ない。
・医薬品以外の部位の素材を安価に済ませていることがあり、外装が脆い、チューブが壊れ易いなどの欠点を持っていることがある。
2006年9月、公正取引委員会は先発メーカーが不適当な資料を用いた説明などの手段で、医師や消費者のジェネリック医薬品に関する不安を煽る情報を流すなど、ジェネリック医薬品普及への妨害行為が行われているとの情報が寄せられていると発表した。公正取引委員会は、このような行為は独占禁止法に抵触する可能性があるとして、情報収集を進めている。