睡眠障害について①

 

主な不眠とその原因

 ①精神生理性不眠症・・・社会生活上のストレスや心配事によって引き起こされる不眠。

 心の病気に伴う不眠・・・うつ病、老年期痴呆 等による不眠。

 睡眠時無呼吸症候群・・・下顎の形態的要因による気道の閉塞?肥満との関係?

 ④むずむず脚症候群・・・(1)神経伝達物質であるドーパミンの働きの低下 (2)脊髄や末梢

            神経の異常(3)遺伝的な要素 などが考えられている。

睡眠相後退症候群・・・生理的な睡眠リズムの異常、あるいは社会から引きこもりがちになるような原因がある場合に起こりやすい睡眠障害。

⑥飲酒に伴う不眠・・・ 睡眠の後半ではアルコールの血中濃度の低下に伴い、睡眠が浅く不安定になりやすい。

 

④むずむず脚症候群とは?

 むずむず脚症候群とは、夜間におこる足の不快な感覚-虫が這うようなむずむずしたような感覚-のために、なかなか寝つけない、あるいは睡眠中に足がピクピクと動くために目が覚めるというタイプの睡眠障害のこと。

⑤の症状の治療に使われるビタミンB12とは?

  ビタミンB12とは、水溶性ビタミンの一つであり、葉酸(ビタミンM※2と協力して、赤血球の生成にかかわる栄養素である。ビタミンB12の効果・効能は、貧血予防と精神を安定させることである。ビタミンB12は微生物が作るもので、植物にはない。1日の所要量は男女ともに2.4マイクログラム。

  ※2 葉酸・・・葉酸とは、植物に多く含まれている水溶性のビタミンB群の一種で、DNAの生成、修正に大きく関与する栄養素である。

 

◆眠れない人のタイプ

Ⅰ.入眠困難・・・床についてもなかなか眠りにつけない。

   【原因】 不安や緊張が強い。

        身体疾患、神経質で睡眠へのこだわりが強いなど

Ⅱ.中途覚醒・・・中に何度も目が覚め、その後眠れない。

   【原因】 身体疾患、精神疾患、ストレス、環境の変化、アルコール摂取、加齢など

Ⅲ.早朝覚醒・・・普段より早く目が覚めてしまい、それから眠れない。

   【原因】 うつ、加齢、体質など。

Ⅳ.熟眠渉外・・・眠りが浅くて、睡眠時間のわりに熟睡した感じがない。

   【原因】・・・うつ、加齢など。

 

これらの症状は同時に複数現れることがある。入眠困難、中途覚醒および早朝覚醒は熟眠障害を伴うことが多い。