性格と心理検査

 

性格・・・その者の性質を表す。(人だけとは限らない)感情面の個性は気質(temperament)という先天的傾向に基づくといい、気質から作られる行動や意欲の傾向が性格とよばれる。

性格はもって生まれた素質によるものとして、生まれつきの体質・骨格というものが決定的要素である。それ以外に性格形成の要素は、誕生以来成人に至るまで、さまざまな外的条件に影響され、数え切れないほど数多く経験をし、そうした経験の積み重ねがそれぞれの性格を形成する。

気質・・・気質(temperament)とは、人間哺乳類などの動物の集団が先天的にもっている刺激などに反応する行動特性である。日本語では俗に資質ともいう。この気質はヒッポクラテスの医学のおける気質論に由来する。性格とよく似た言葉に人格があるが、人格には社会的もしくは論理的な内容が含まれており、性格より範囲が広い。

 

〜クレッチマーの気質分類〜

クレッチマーは性格の中心は気質であるとし、気質は体型に規定されるとして3つの類型に分けた。

体型

気質

精神病質

精神障害

細長型

分裂気質

分裂病質

精神分裂病(統合失調症)

肥満型

循環気質

循環病質

躁うつ病

闘士型

粘着気質

類てんかん病質

てんかん

  分裂型気質:非社交的、気づかないところと気づくところ両方が出る

循環型気質:社交的なときと静かなときが交互に出る

粘着型気質:几帳面、やることは凝る

 

〜ユングの気質分類〜

・外向型気質

・内向型気質

人間の精神的エネルギーが主として下界に向かいやすいか、自己の内界に向かいやすいかによって人を分けることが出来ると言う考えに基づいている。つまり、感覚型・直感型の知覚の仕方による分類と、感情型・思考型である判断の仕方による分類を組み合わせた型で性格を理解しようとするのがユングの性格類型論である

 

類型論は、何らかの原理に基づいて、多種多様な性格をいくつかの類型に分けて、その類型によって人間を理解していく方法である。

 

その他にも、デュルタイの分類、シュプランガーの分類、シェルドンの分類、ツルゲネフの分類などがある。

 

参考URL

心理学総合案内「こころの散歩道」(http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/index.html

まじめなしんりがく(http://www.ym-world.com/sinri/index.htm

Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E6%A0%BC

    (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E8%B3%AA

心理検査の種類〜

心理検査には測ろうとする特質や性格などによって様々なテストがある。テスト分類

質問紙法・・・ 一連の質問項目を、はいorいいえで答えたり、1〜5までの順位で答える検査。答え

やすく、回答者が何を測られているのか理解しやすいテストだが、そのため自分をわざとよく見せることも可能。(このような虚偽回答を見破るための虚構尺度を質問項目に混ぜてある場合もある。)また、質問紙法は回答者が自分のことを自分が一番分かっているという前提で行われている。

回答者が意識できる範囲のことしかデータとして得られない。

投影法・・・ 何らかの曖昧な刺激を与えて、それに対する判断や意味づけや連想などから性格を測る検査法。この方法は質問紙法に比べて何を測ろうとしているのかわかりにくいため、虚偽の反応というのはなく、また回答者が自覚していないこと、つまりは無意識の世界が反応に映し出される。心の深層を知ることができるのが投影法。しかし、反応の数量化や解釈が難しく、熟練が必要となる。また、クライエントの自我が弱い場合などは悪影響を与える可能性があるため使用に注意が必要。

作業検査法・・・ 簡単な作業を行ってもらい、その成績や回答のムラなどから性格を測る。

 

          一つだけを行っても測れる範囲が部分的であったり、そのテスト行われた時のクライエントの状態によって結果が左右されていたりするなど、信頼性があるものではない。そのため、検査ごとの長所や短所を見極め、いくつかの検査選び、をうまく組み合わせて実施する。

 

 

 ロールシャッハテストの例

 

 

参考URL

es(http://www.sky.sannet.ne.jp/mikeneko/index.html