さまざまなうつ病のケース

~女性とうつ病~

 

1.女性はうつ病になりやすい

女性は男性より約2倍もうつ病にかかりやすい!

①ストレスを感じやすい環境

     社会的に不利な立場におかれることが多い

     結婚、出産、育児や子供の自立など、環境や役割の変化を受けやすい

               →社会的な支援がなく、孤独を感じる場合も…

     家庭,職場,学校,近隣の人間関係の不和

     仕事と家庭の両立(能力を超えた仕事不本意な退社)

                

②ホルモンバランスの影響

     妊娠・出産(マタニティブルー),産後うつ病

     月経周期(月経前症候群,月経前不機嫌性障害

     更年期障害

 

 ③性格的要因

     真面目で几帳面

     完璧主義,妥協が出来ない

     プライドが高く負けず嫌い

 

     女性は、子育て・家庭・仕事など多方面の責任を負う子育て世代にうつを抱える人が多い。

 

2.ホルモンバランスの影響について

◎妊娠中のうつ病

<特徴>

・女性ホルモンの分泌バランスが妊娠前とは激変する

・妊娠初期、つわり,貧血,便秘,身体のむくみ,疲労感,倦怠感などの異常が頻繁に起こる。

 ・「母子ともに健康な出産が出来るだろうか」といった捉えどころの無い不安感が生じる。

自分でも原因のわからない焦りや不眠、食欲の減退、頭痛や疲労感などの症状に。

 

このような妊娠から出産期にみられる特有の現象のことを「マタニティーブルー」という。ほとんどは一時的なもので1~2週間でおさまるが、出産を体験した女性の半数以上にみられるとされている。

しかし、このような"気持ちの落ち込み"が、本当のうつ病へと変化することもある。症状が重かったり長引くようなときには、家事への夫の協力、分担などを頼み、必要なら実家などでの休養を考えることも有効である。