さまざまなうつ病のケース
~女性とうつ病~
1.女性はうつ病になりやすい
◆女性は男性より約2倍もうつ病にかかりやすい!
①ストレスを感じやすい環境
・ 社会的に不利な立場におかれることが多い
・
結婚、出産、育児や子供の自立など、環境や役割の変化を受けやすい
→社会的な支援がなく、孤独を感じる場合も…
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家庭,職場,学校,近隣の人間関係の不和
・
仕事と家庭の両立(能力を超えた仕事⇔不本意な退社)
②ホルモンバランスの影響
・
妊娠・出産(マタニティブルー),産後うつ病
・ 月経周期(月経前症候群,月経前不機嫌性障害)
・ 更年期障害
③性格的要因
・ 真面目で几帳面
・ 完璧主義,妥協が出来ない
・ プライドが高く負けず嫌い
◆
女性は、子育て・家庭・仕事など多方面の責任を負う子育て世代にうつを抱える人が多い。
2.ホルモンバランスの影響について
◎妊娠中のうつ病
<特徴>
・女性ホルモンの分泌バランスが妊娠前とは激変する
・妊娠初期、つわり,貧血,便秘,身体のむくみ,疲労感,倦怠感などの異常が頻繁に起こる。
・「母子ともに健康な出産が出来るだろうか」といった捉えどころの無い不安感が生じる。
↓
自分でも原因のわからない焦りや不眠、食欲の減退、頭痛や疲労感などの症状に。
◆このような妊娠から出産期にみられる特有の現象のことを「マタニティーブルー」という。ほとんどは一時的なもので1~2週間でおさまるが、出産を体験した女性の半数以上にみられるとされている。
しかし、このような"気持ちの落ち込み"が、本当のうつ病へと変化することもある。症状が重かったり長引くようなときには、家事への夫の協力、分担などを頼み、必要なら実家などでの休養を考えることも有効である。