1.うつ病とはどんな病気か

 ・うつ病は憂うつ感や無気力な状態が長期間回復せずに、日常生活に支障をきたすようになってしまう病気。

      → しかし、多くの人がこのようなうつ病の症状を気持ちの持ちようと考えてしまいがちである。そして、そんなやる気の出ない状態に焦り、さらに無理をして症状を悪化させてしまう傾向にある。

 ・からだや心をよい状態に保つホルモンや自律神経、免疫の働きが上手くいかず、一時的に一時的にバランスを崩している状態。

ストレスなどによりセロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質の働きが悪くなり、それによってうつ病が起こるといわれている。

 ◎うつ病は、脳の中で科学的に説明できる一時的な障害が起こり、うつという心の状態を作り出す一時的な脳の機能障害である。したがって、うつ病は薬で治療することができる。

 

 

2.うつ病の症状

 @抑うつ気分

 A興味や喜びの喪失

 B食欲の減退または増加

 C睡眠障害(不眠または睡眠過多)

 D精神運動の障害(強い焦燥感・運動の制止)

 E疲れやすい・気力の減退

 F強い罪悪感

 G思考力や集中力の低下

 H死への思い

・ストレスなどにより、食欲がない、夜眠れないという事は誰にでも起こり得ることだが、普通はそういった状態が4〜5日、長くても10日くらいたてば自然と回復し、元の元気な状態に戻る。しかし、二週間以上たってもいっこうにおさまらないとすれば、感情の病気、心の病気である場合がある。

・上記のような症状がどれも二週間以上続くようなら、うつ病を疑ったほうがよい。