2006/09/29
乳児のことばの発達@
104-510 山口和嘉子
1.乳児とは
乳児:誕生から1年あるいは1年半くらいまでの子ども
発達の特徴 (1)養育者との暖かい関係がつくられる。
(2)ことばが現れる。
(3)一人歩き(二足歩行)ができるようになる。
2.言語発達の過程
・赤ちゃん=“Infant”(ことばをもたない者)
→ことばを使えるようになるのは1歳前後。
→それまでは「ことばの前のことば」によって、様々なコミュニケーションを行う。
→「前言語期」という。
「言語発達の過程」
時期区分 |
発声の変化 |
おおよその発出年齢 |
前言語期 |
産声 |
誕生時 |
|
泣き声(叫喚音) |
0ヶ月〜 |
非叫喚音(クーイング) |
2ヶ月〜 |
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なん語(バブリング) ※音声模倣 |
3ヶ月〜 |
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原言語 |
8.9ヶ月〜 |
|
※初語 |
11ヶ月〜 |
産声:胎児期におけるへその緒を通しての呼吸から肺呼吸への転換時に生じるもの。
叫喚:不快状態のとき発声。産声と同様、規則的な音声からなる。
非叫喚:快状態のとき発声。発声それ自体を楽しむような状態。
なん語:循環反応としての発声活動であり、息を吸う、吐く、口の開閉、舌や唇の操作な、ど、構音器官のトレーニングとも言える。
原言語:その乳児特有の音声で特定の場面や動作に結びついた発声。
初語:日本語としての意味と音韻体系をもつ初めてのことば。
参考文献:桜井茂男(1999)『乳幼児のこころの発達@』p11〜95