2006/07/21
世界の絵本B(ヨーロッパ諸国)
104-510 山口和嘉子
1.イギリス
・世界一長く、優れた絵本の伝統を持つ。
作品例:『ちびくろ・さんぼ』(1899)
(作:ヘレン・バンナーマン)
『ピーターラビットのおはなし』(1903)
(作:ビアトリクス・ポター)
・ 1960年代 画家ワイルドスミスの登場
→写実力に支えられた色鮮やかな絵本の誕生。
2.フランス
・芸術の国だけれど、絵本はもう一歩。
『星の王子さま』(作:サン=ラブジュペリ)は特異例。
3.イタリア
作品例:『ピノッキオの冒険』(1883)
(作:コルローディ)
『クオレ』(1886)
(作:デ・アミーチス)
・ 第二次世界大戦後、しかけ絵本を誕生させる。
→ブルーノ・ムナーリの絵本
絵本の中に絵本があったり、ページをめくる度に紙の大きさが変わったり…
4.オランダ
・1960年代ごろから、ブルーナの絵本が大人気。
ブルーナの絵本の特徴:正方形でやや小さめ。
やや太めのはっきりした、しかし暖かみのある黒の輪郭線の挿絵。
赤、青、黄、緑の原色を使った大胆な表現。
→幼い子どもの身近な世界を単純明快に表わしている。
参考文献
松井 直 (1981)
『わたしの絵本論−0歳からの絵本』厚徳社 p150〜174