2006/06/30
色についてA
104-510 山口和嘉子
1.世界の街並み
日本(東京の繁華街)…看板や自動販売機の色彩が強烈
原色に近い色彩であふれているため、個々の色彩の魅力が見えて
こない。
→色数が多すぎて基調となる環境色が創出されていない。
↕
美しい街並みや風景には景観全体に基調となる色調がある。
例 パリ、ミラノ…グレイッシュなトーン
ロンドン、プラハ…↑よりやや暗く、渋い色調
日本では…京都、金沢、萩、横浜、仙台
☆ 基調色は、その土地の気候、風土によって育まれた素材や色彩によって、まさに地に足のついた色彩として、建築や街並みになじむ
2.風土性と色彩
尾登氏による、風土性の解釈
@ 変化の急激な環境…「風」的
A 変化の緩やかな環境…「土」的
→国や地域の特性に由来する色彩が確認しやすい
風的な色…新しい人工素材を多用する都市的な表情を形成する(ex 現代の日本都市)
土的な色…自然に見られるその土地固有の素材色により形成 (exヨーロッパの都市)
☆ 風土色は生活全般にわたり、色彩文化創造の土台である。
例 色名
日本…草花の名(ex 桜色、藍色)
欧米…鉱物を原料とした顔料の色名や貴石の色(exルビーレッド、エメラルドグリーン)
参考文献
尾登誠一(2004)『色彩楽のすすめ』p64〜67 /p138〜155