2006.4.28
1歳児の発達と絵本
104‐510 山口和嘉子
1. 成長
①“象徴機能”※1の発達
→言葉と物のイメージが一致
②“触発機能”の発達⇔“抑制機能”の未発達
③二足歩行の確立
→行動範囲の拡大
→“ジブン”という“自我”の芽生え
④5本の指の感覚の分化
→運動遊びの始まり
→親指と人差し指で本のページをめくるのを楽しむ
2. どんな絵本を選べはよいか?
① 身近なものが描かれているもの
⇔0歳児=言葉
②リズムがあって印象に残る言葉で展開されているもの
例.『るるるるる』(五味太郎※2/作、偕成社)
3.読み聞かせのポイント
①おおげさな読み方と動作で絵本の世界に引き込む
②おもしろかった場面を再現して遊ぶなどし、楽しかったという余韻を残して終わる
※
1 ある対象をそれとは全く異なった別のもので表示する働きで言語中枢の中核をなすもの
※
2 五味太郎
1945年 東京生まれ
絵本作家である反面、デザイナーの肩書きも持っており、カラフルな色合いが特徴的。
参考文献
・ 高山智津子、徳永満理(2004)
『絵本でひろがる子どものえがお-発達に沿った年齢別読み聞かせ』p p148‐54
・ 2006年4月15日 上毛新聞 本のみずうみ 五味太郎さんの世界