2006/11/24

赤ちゃんポスト

104-510 山口和嘉子

 

20061109

熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)が、様々な事情で子育てができない親が乳児を託す「赤ちゃんポスト」の導入を決めた。「こうのとりのゆりかご」の名で年内にも受け付けを始める方針。

 

・「赤ちゃんポスト」はドイツで設置の例がある。

Baby-Klappe/Babyfenster

(ドイツ・オーストリア・スイスを中心に始められた乳児救済事業。)

開始:2000年4月8日

開始団体:キリスト教系の社団法人「シュテルニ・パーク」(Sterni-Park e.V.

「子捨てを助長する」という反発もあるが、05年現在で78カ所が存在。

現在も増加傾向にあり、ドイツ以外でも設置する国は増えている。だが、ドイツでもいまだに法的な位置付けがあいまいで、設置以後、捨て子が増えたというデータがない一方、保護者による乳児殺害が減ったというデータもなく、評価の是非は難しい。

※スイス、オーストリア、イタリア、ベルギー、南アフリカなど

 

・ウィーン唯一のBaby Klappe(ウィーンではBabyNest)

     わずか二畳ほどの小さな小屋。

     中に入ると、左上にビデオカメラが装置されていて、24時間回り続けている。

     中央には小さなベッドが用意されていて、常に一定の温度で保たれている。

IMG_5684.JPG

 

参考文献

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061110-00000006-maip-soci 毎日新聞

http://sehensucht.269g.net/article/2894085.html Dr.Keiの研究室

 

母親は、赤ちゃんを抱えて、BabyNestに入る。そして、BabyNestの窓ノブを開く。そして、その中に赤ちゃんを寝かせる。そして、その窓を閉じる。そうすると、一定時間、その扉は開かなくなる。完全にロックされるのである。一度、赤ちゃんを入れたら、その赤ちゃんを取り戻すことができない。ロックされてから3分ほどで、病院内に知らせが入る。そして、看護士が3分くらいでかけつける。母親はその間の6分以内にBabyNestを出なければならない。そして、赤ちゃんは無事保護される、というのだ。