2006/11/10
0歳児がことばを獲得するとき@
104−510 山口和嘉子
・ 行動学の目的とは
ヒト以外の動物を対象にして彼らがおのおのの種に「特異的な」行動パターンをどのように発達させるか、またその適応的意義は何なのかを研究すること。
行動学の立場から考えたとき
「生物としてのヒトは、言語をつくり出すために具体的に何を進化させてきたのか」
○ おうむがえしの意義
・ おうむがえしに答えてあげることは、赤ちゃんにはどういう作用を果たしているのか
→・3ヶ月の赤ちゃんは、おうむがえしに反応してもしなくても、無関係に発声をするのみ。
・ 4ヶ月の赤ちゃんは、おうむがえしに反応してあげると、それと同じタイプの発声を頻繁に繰り返す。
まとめ
・ 赤ちゃんは4ヶ月で「模倣」を認識する。
・ おうむがえしに応じることを通じて、「同一」対「相違」とは何なのかという認識の獲得を促されていく。
・ 真似を試みるようになることで、次第に自分から養育者に歩み寄りをはかれる術を取得していく。
参考文献
正高信男(1993)『0歳児がことばを獲得するとき』中公新書 pp.3-54