2006/10/06
乳児のことばの発達A
104-510 山口和嘉子
生後3ヶ月頃:養育者(多くは母親)の音声を模倣するような発声が現れるようになる。
→「音声模倣」
↓
乳児が発する音声の構音や音調、リズムなどが徐々に母国語化されていく。
↓
Bruner, 1983
「言語獲得援助システム」(Language
acquisition support system: LASS)
○ 「お母さんことば」と母乳
|
アメリカ |
日本 |
|
S30年代 |
体型が悪くなるという理由で、母乳を拒否する女性が急増。 |
アメリカの影響と病院出産の増加により、人工栄養ブーム。病院の言うままになった。 |
|
人工栄養第一主義への反省。 栄養価などの高さから、母乳運動が拡大。 |
|||
慌てて、母乳授乳へ。 病院関係者ではなく、厚生省が“母乳をやりましょう”キャンペーンを開始。 |
|||
90年代 |
|||
乳児には、母親のことばをきかせなくてはならない。「motherese」の普及。 |
・ことばがけの効果
赤ちゃん→自分の反応に周囲が応えてくれたと、人に対する信頼感を学ぶ。また精神的な絆も発達する。
母親→母性が目覚めるのか、母乳の出も良くなるといわれる。
参考文献
桜井茂男(1999)『乳幼児のこころの発達@』p.11−95.
高内正子(2005)『乳児保育への招待』p.61−5.
外山滋比古(2004)『頭のよい子は「ことば」で育つ』p.16−45.