2006/10/13

乳児のことばの発達B

104-510 山口和嘉子

○母親が赤ちゃんに話しかけることば

 

In アメリカ

motherese」・・・1966年、文化人類学者チャールズ・ファガーソンによる造語。

        Japan-eseという接尾辞をつけるのと同じやり方でmother-eseをつけて現した。

角丸四角形: マザーリーズとは
一、	普通の話し方より、すこし高い声にする。
一、	ことばの抑揚を大きくする。
一、	同じことを繰り返して話す。
一、	ゆっくり話す。間をとって話す。
一、	できれば、ほほえみながら話す。
 

 

 

 

 

 

 

 

 


In日本@

「母親語」…「motherese」を比較行動学者の正高信男が和訳。

※子育ては母親だけではないとの意見から、「育児語」と言われることもある。

 

In日本A

「母乳語」…外山滋比古の造語。

      母乳が子どもの体の成長を促すのと同じように、母親のことばは子どもの心を育てる糧となるから。

角丸四角形: 母乳語とは
一、	声や調子を変えるというようなことは考えない。
一、	口数多く、話しかける。
一、	くりかえしは当然。
一、	ゆっくり話すことより、よく話しかける。
 

 

 

 

 

 

 


外山滋比古の考え

マザーリーズは特に期間がないが、母乳語は25ヶ月くらい。長ければ30ヶ月。

離乳とともに「離乳語」をスタートしなければならない。

マザーリーズの例。

項目

マザーリーズ

項目

マザーリーズ

 

抱く

ダッコ

金魚

トット

 

起立する

タッチ

ニャーニャ

 

怪我する

イタイイタイ

チッチ

 

さます

フーフー

オテテ

 

叱る

メッ

アンヨ

 

     女性はなぜ多弁なのか

1.子どもにことばを教えるため…神の摂理?

2.女性は男性よりエストロゲンという女性ホルモンがおおく、それが言語能力を高めているため。

 

参考文献

桜井茂男(1999)『乳幼児のこころの発達@』p.1195.

外山滋比古(2004)『あたまのよい子は「ことば」で育つ』p.1645.

参考URL

e船団ホームページ 『月刊:ことばを探る』

http://sendan.kaisya.co.jp/kotobbak4.html