2007/12/07
先進的な職場のユニークな支援A
104-510 山口和嘉子
2.文部科学省の保育室は夜10時まで 〔文部科学省〕
文部科学省の共済組合が福祉事業として設置しているのが「かすみがせき保育室」。
「少子化対策と言い、男女参画と言いながら、足元をみれば霞ヶ関には保育室ひとつないじゃないですか」ということから、2001年に当時の小野元之官房長(後に事務次官)の肝いりで設置。中央省庁唯一の保育施設で、官僚の仕事に合わせ夜10時までオープンしているため、他省庁の利用者も少なくない。
概要
保育対象:原則として文部科学省職員の未就学児
定員の範囲内で外部の利用も可
定員 :常時20人、一時10人
保育時間:平日8:30〜22:00
費用 :常時保育8時間 0歳児 51,450円/月
1歳児 50,400円/月
3歳児〜47,250円/月
運営 :公募で株式会社コティに委託
その他:
・延長保育(均一630円/時間)、一時保育(0歳児 1,260円/時間、3歳児〜945円/時間)も実施
・ 食事は給食か弁当の自由選択
・ 親はいつでも子どもの様子をパソコンで見られる(1,050円/月)
・ 2008年まで東京駅丸ビルの隣に仮住まいしている
→丸ビルを見上げて遊び、散歩は皇居前広場や日比谷公園
・ 0歳児の利用は少ない。ほとんどが育休を取得しているらしい
・ 役所ゆえか土地柄か、聞き分けが良く落ち着いた子が多いらしい・・・
参考
岩渕勝好(2006)
『5年で出生率を上げる法 「企業」と「自治体」のユニーク子育て支援策 』中央法規