2007/11/16
先進的な職場のユニークな支援①
104-510
1.
大学のなかで赤ちゃんが育つ 〔お茶の水女子大学〕
お茶の水女子大学には「いずみナーサリー」という大学附属の保育施設がある。30年前に大学院博士課程が設立されたのを機に話が進み、2002年に職員と学生が組織する任意団体「いずみ保育所」としてスタート。2005年に大学附属となった。認可保育所に入所する場合、「保育に欠ける」ことが要件になるため、勤務時間の短い非常勤講師や働いていない学生などの子どもは入所が難しく、「いずみナーサリー」は研究室同様なくてはならない存在である。
概要
保育対象:保護者が学内関係者。
子どもは入所時点で生後6ヶ月~満3歳未満
※ 2006年10月からは学外者も受け入れている
定員 :18人程度(0歳児は1日6人以内)
保育時間:平日8:30~17:30
費用 :会員登録料 30,000円
例)1歳児の場合(月額)
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週1 |
週3 |
週5 |
学生 |
17,000円 |
42,000円 |
65,000円 |
職員 |
20,000円 |
50,000円 |
74,000円 |
その他
・ 時間預かり保育も実施 (1時間あたり0歳児 1,800円,1歳児~1,500円 )
・ 弁当持参
・ 認可ではないため経営は赤字
・ 保育時間外は「保育お姉さん制度」を利用できる
(いずみナーサリーでボランティア経験のある学生バイトのベビーシッター)
・ 大学の附属として、研究協力や学生の観察などが定期的にある
・
北海道大、東北大、千葉大、早稲田大、名古屋大などでも保育所開設が進んでいる
参考
岩渕勝好(2006)
『5年で出生率を上げる法 「企業」と「自治体」のユニーク子育て支援策 』中央法規