2007夏合宿

専業主婦@

104-510 山口和嘉子

 

専業主婦とは

 「無職の既婚女性」+「主婦役割の遂行を専業としているもの」

 ・育児中の女性

 ・育児後に再就職しなかった比較的裕福な女性

 

1.             専業主婦の誕生−日本での転換点−

(1)産業化

アン・オークレーによると、産業革命以後、生産と家事が分化され、公的領域と私的領域が分離し、男性は公、女性は私、という性別役割分業が成立した。そして女性を公的領域から排除して「主婦」を誕生させ、夫に経済的に依存させる「近代家族」が誕生したのだという。

日本の場合

明治20年以降に「主婦」という言葉が誕生

   大正期になると、非農林の妻をさして、つらい農作業をしなくてすみ、高度な家事や育児に専念できる憧れの存在とされた。

 

(2)高度経済成長期以降

産業構造の変化

家族従業者<雇用者

1975年 専業主婦<兼業主婦

主婦が家庭を離れて働くことが注目され、それが一般化するに及んで専業主婦という概念が生まれてきたと思われる。

 

 

参考文献

袖井孝子(2004)「少子化社会の家族と福祉」、直井道子『専業主婦のゆくえ』、

ミネルヴァ書房、pp.15961