2007/06/29
赤ちゃんポストC−各国の設置状況1−
104-510 山口和嘉子
ベルギー
初設置:2000年 アントウェルペンの Borgerhout 地区
設置者:母親の母 (Moeder voor Moeder) 協会
呼び名:babyschuif 或いは、母親のモーセのゆりかご (Moeder Mozes Mandje)
・設置後3年間で保護された赤ちゃんはゼロ
イタリア
初設置: (1198年 ローマ教皇インノケンティウス3世の指示の元、バチカンに設置 )
↑世界初? 伝説?? 「ルオータ」制度と呼ばれる。
2006年12月 ローマ
設置者:いのちの行動 (Movement for Life) という組織
呼び名:"Culle per la vita" (「命のゆりかご」)
・ 2007年2月に初めての赤ちゃんを保護。現在は8箇所に設置。
伝説によると、1198年、ローマ法王インノケンティウス3世が、ローマを流れるテベレ川の漁網に捨て子が多くかかるのを見て制度を確立し、川沿いに建てたサントスピリト病院にルオータを設けたとされる。
ファシズム時代にいったん廃止されたものの、93年に北部アオスタに設置されたことで復活。 ピサ高等師範学校のアドリアーノ・プロスペリ教授(宗教改革史)によると、ルオータが爆発的に増えたのは16世紀後半、宗教改革に反発したカトリック教会が婚外子を違法とし、妻以外の女性に子供を産ませた貴族などの捨て子が増大したためという。
しかし、1923年、独裁者ムソリーニが家族重視のファシズムに反するなどの理由で廃止した。
オーストリア
・2005年までに、6つの都市で赤ちゃんポストが設置されている。
・匿名出産を認める制度ができたため、『ポスト』の利用はゼロ
チェコ
初設置:2005年 プラハ
・2006年3月までに、3人の赤ちゃんを保護。
ハンガリー
初設置:1996年
・現在までに約12箇所の赤ちゃんポストがあり、そのほとんどが病院内に設置。
スイス
初設置:2001年5月9日 Einsiedeln の病院
オランダ
2003年アムステルダムに babyluik という赤ちゃんポストを設置する計画だったが、反対の声が強く中止に追い込まれた。
健康部門の秘書官 Clémence Ross は違憲であると表明。
参考URL
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/42490/
http://postbaby.sblo.jp/article/3945870.html 赤ちゃんポストについて