2007/05/18
赤ちゃんポスト@−運用初日に3歳男児−
104-510 山口和嘉子
・10日正午、熊本市の慈恵病院で赤ちゃんポストの運用開始
2007/05/16
親が育てられない新生児を匿名で預かる熊本市の慈恵病院の「赤ちゃんポスト」に10日預けられたのは3歳ぐらいの男児で、運用開始からわずか2〜3時間後だったことがわかった。
男児は健康状態に問題はなく、名前や年齢などのほか「福岡からお父さんと来た」「新幹線に乗ってきた」などと話しているという。
○問題点は2つ
@父親は保護責任者遺棄罪※になるのか
結論:罪には当たらない
熊本県警は
・病院という保護体制の整った場所に置いていったこと
・男児の健康状態に問題がないこと
などを考慮し、保護責任者遺棄罪には当たらないとした。
A想定外の3歳児
3歳児の平均は身長95cm、体重15kg。対する赤ちゃんポストは縦45cm、横65cm。
本人の意思がない限り入れるのは難しい。この男児は、父親から「かくれんぼをしよう」と
言われたと話している。
↓
・「安易な育児放棄を助長しかねない」との批判の再燃
・明確な年齢制限がなかったことが問題*
※保護責任者遺棄罪
刑法218条
高齢者や幼い子ども、身体障害者、病気の人らを保護する責任のある者が、こうした人たちを遺棄、または生存に必要な保護をしなかった時は3月以上5年以下の懲役に処す。
参考文献
朝日新聞 2007年5月16日
上毛新聞 2007年5月16日