ヘッドホンの選び方
ヘッドホンの選び方というものについて考えてみる。
●記載されている数値の見方
インピーダンス…抵抗(Ω)。数値が小さければ小さいほど音量が小さくても音がよく聞こえる(≒消費電力も少なくて済むのでその結果プレーヤーの電池が長持ちして得する)。低いほど『繊細な音が出る』と言い換えても良いのかもしれない。
出力音圧レベル…能率、感度ともいう。単位はdB, dB SPL(Sound Pressure Level), dB/mW。ヘッドホンに1mWの電力を与えた際1kHzの音がどれだけの音圧レベル(dB)で得られるかを示している。だいたい100もあればコンサートホールの大音量は聴けるので、無駄に高い品物を追い求める必要は無い(そんな爆音を再生できる規格も録音できるマイクも今のところないので)。
再生周波数帯域…上下のレンジが広いほど性能的に優れている。SACDやDVDオーディオの影響で最近の製品は上限が30kHz以上となっていることが多い。とはいえ、人間の耳の可聴範囲は所詮20Hz〜20kHz程度なのであまり気にしなくて良い。
●他に注意するべき点
作った国…おおまかに言うとアメリカ製は低インピーダンスでヨーロッパ諸国製は高インピーダンスである(日本製はアメリカ市場の影響により低インピ)。これはスピーカーやアンプにも同様の傾向が見られる。しかし80年代以降の携帯音楽プレーヤーの世界的な普及により、ヨーロッパ製でも低インピ化が見られるようになった。ただし一部の業務用では未だに高インピーダンスなものもある。>AKG K240monitor,
600Ω(生産終了)
かけ心地…これとても重要(笑)。
参考
ヘッドホンナビ…http://www.h-navi.net/
おまけ)世界のヘッドホン…の一部。
SONY MDR-CD900ST(日)
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インピーダンス:63Ω レコーディングスタジオの定番 |
AKG K240Studio(墺)
インピーダンス:55 Ω 出力音圧レベル:91dB 再生周波数特性:15Hz〜25kHz こちらは現在も発売中 |
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SENNHEISER
PMX200(独)
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インピーダンス:32Ω 重量:約60g 電車の出てくる某日曜朝の特撮番組で主人公が着用 |
ERGO A.M.T(瑞)
インピーダンス:3Ω 出力音圧レベル:100dB(1kHz) 再生周波数帯域:20Hz〜20kHz ケーブル長:3m 重量:650g 『兜』とも称されるキワモノ。 唯一無二の製品(実際これしか出てない) ちなみにA.M.T=Air Motion Transformerとのこと。 |
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