ナチスとPA

 

↑ニュルンベルク党大会会場

近代PAを発展させるきっかけを作ったのはヒトラーである、と言われているがPAを用いたプロパガンダを彼に勧めたのは宣伝相ゲッペルスだし、彼の演説会場として有名であり、地中に大量のスピーカーが埋められていたニュルンベルクの党大会会場(1934年〜38年まで毎年9月に使用)を設計したのはドイツの建築家アルベルト・シュペーアである。なんにせよナチスドイツがPAに大いに貢献したことは変わりない。

ヒトラーはWWU中、自らの演説をレコードや磁気テープに記録し毎晩のようにラジオで放送して国民の戦意高揚を図っていたが、当時磁気録音技術が発達していなかった連合国側は(録音の音質が悪かったせいもあるが)ヒトラーが律儀に毎晩演説しているものだと思っていた。終戦後この磁気録音技術がイギリスやアメリカに渡り様々な発明や改良が加えられた結果、現在の磁気録音技術ができた。

 

ナチスドイツのプロパガンダをコンサート手法の一つとしてみた場合その歴史的価値は非常に高く、例を挙げてみると

●ローリング・ストーンズのミック・ジャガーは党大会の模様を収めた映画『意思の勝利』を15回以上見てヒトラーのパフォーマンスを自分のパフォーマンスの参考にした。

●デビッド・ボウイはヒトラーを『ロックスターだ』と評している。

YMOの散開ライブの舞台美術はナチスドイツの影響が色濃く出ている()

●鳥肌実

…などなど。

 

 

 

参考

ウィキペディア日本語版

Youtube.com(『ナチス』で検索するといろいろ出てくる。あまり関係ないが『Public Address』と検索してみるとブッシュ大統領の演説映像が目立つ)