非可逆圧縮音声を聴いてみて。
二種類の音楽ファイルをそれぞれ、
三つのファイル形式で三種類のビットレート(320・128・64/kbps)に圧縮してみました。
三つのファイル形式とはすなわち、
・WMA
・AAC
・MP3
※ATRAC3は機種的に無理なので断念
の三種類であり、これに非圧縮音声である、
・PCM(16bit,44.1kHz)
が加わった、
(9種類の圧縮音声+1種類の非圧縮音声)×2=20サンプル
・・・を用意しました。
次ページ・次々ページにそのFFT波形図(≒音の周波数の図)を記載してあります。
例)1kHzの音の場合のFFT波形図
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サンプル1
LPCM(1446kbps) |
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WMA(361kbps,VBR) |
WMA(128kbps) |
WMA(64kbps) |
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AAC(320kbps) |
AAC(128kbps) |
AAC(64kbps) |
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MP3(320kbps) |
MP3(128kbps) |
MP3(64kbps) |
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サンプル2
LPCM(1446kbps) |
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WMA(321kbps,VBR) |
WMA(128kbps) |
WMA(64kbps) |
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AAC(320kbps) |
AAC(128kbps) |
AAC(64kbps) |
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MP3(320kbps) |
MP3(128kbps) |
MP3(64kbps) |
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この結果から導き出されるビットレートと上限周波数の関係をグラフにしてみると、
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このようになります。
このことから、
128kbps以下は、AAC・WMAの方がMP3より上限周波数が高く、
それ以上になるとMP3の方が上限周波数は高くなる、ということが判ります。
音楽CD(CD-DA)の中身は[16bit,44.1kHz,Stereo]のPCM音声で、その上限周波数はサンプリング周波数44.1kHzの半分である22.05kHzである。すなわち、22.05kHzに近い上限周波数の圧縮方式であれば、CDの音質・CD並みの音質と言える。
今回挙げた18サンプルの中でそれに該当するのは320kbpsで圧縮したMP3のみである。
★参考。
音声圧縮方式と音質;http://aok3.web.infoseek.co.jp/enco_matome.htm →準備
★今回の使用ソフトウェア ※すべてフリーソフト
・iTunes(Ver.7.326)
・Windows Media Player(Ver.11)
・Sound Engine(Ver.3.02)