音楽ファイルのコーデック
●コーデックって何ですか
(IT用語辞典より引用)アナログ信号をデジタルデータに変換したり、その逆をおこなったりする電子回路。また、信号やデータを一定の規則に従って符号化/復号する回路や装置、ソフトウェアのこと。
●圧縮?非圧縮?
コーデックにも様々なものがあり、大別すると圧縮するか否かで分かれ、さらに元の音声に復元できる可逆圧縮と復元できない非可逆圧縮に分けられる。
以下は代表的なコーデック。
非圧縮 |
PCM |
非圧縮の音声。サンプリング周波数が44.1kHzの場合ビットレートは1441kbps。一般のCD-DAはこの形式で音声が入っている。WinならWAVEファイル、MacならAIFFファイルに入る。 |
非可逆圧縮 |
MP3 |
PCM音声を通常の試聴に耐えられる範囲で約1/11のサイズに圧縮する。サンプリング周波数は8kHz〜48kHz。ビットレートは32kbps〜320kbps。 |
AAC |
MP3の親戚(MPEGオーディオ用のコーデック)。サンプリング周波数は最大96kHz。MP3に比べて地味な印象があったが、AACへのエンコード機能を標準搭載したiTunesにより広く知られるようになった。 |
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WMA |
Windows Media Audio。PCM音声を(中略)で約1/22のサイズに圧縮する。→同じサイズならばMWAの方が音質は良い。最近のバージョンではサラウンド音声(5.1ch or 7.1ch)にも対応するようになった。サンプリング周波数は最大96kHzまで向上しており、ビットレートは128kbps〜768kbpsとなっている。最新版ではVBR(可変ビットレート圧縮)や可逆圧縮にも対応するようになっている。 |
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AC-3 |
いわゆるドルビーデジタル。 |
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ATRAC |
ソニーの開発した、MDで採用されているコーデック。ステレオならばビットレートは292kbps、モノラルでは146kbpsだが最初期のMDは現在の半分のビットレートだった為極端に音が悪かった。またSDDSでもATRACが採用されているがそちらのビットレートは1280kbps。 |
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ATRAC2 |
MDの汎用版『MD-DATA』で採用された音声フォーマット。最大4chでの録音が可能で、ビットレートは1chあたり36.5kbpsまたは73kbps(=4chフルで146kbpsか292kbps)。 |
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ATRAC3 |
ATRAC2をベースに1999年に開発された規格で、当初はMDLPに採用されていた(LP2;132kbps,LP4;66kbps)。ここからさらに発展して2000年にできたのがATRAC3plusであり、これは様々な媒体(レーベルゲートCD、UMD、SONYの携帯音楽プレイヤー、Moraをはじめとした音楽配信サイトなど)に採用されるようになった。 |
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可逆圧縮 |
Apple Lossless |
元のファイルを60%から半分にまで圧縮するが音質の劣化は全く無い。iTunesとQuicktimeに搭載されている。再生可能機器は今のところiPodのみ。 |
参考;ウィキペディア日本語版