音響家技能認定(前編)

 

 

音響関係で唯一の国家技能検定は舞台機構技能調整である。そして音響関係の民間資格として代表的に挙げられるものが音響家技能検定と呼ばれるもので、これは有限責任中間法人日本音響家協会(SEASSound Engineers & Artists Society of Japan)が認定したものである。

 

 

●歴史

公式HPによると1990年2月から始まった音響家技能検定に合格したことによる現在までの認定者数は1級音響技術者 220名、2級音響技術者 621名、3級音響技術者 970名、サウンドシステムチューナ 83名で総数 1,894名となっている。名簿がホームページから閲覧可能。

 

●種類とそれぞれの受験資格。

 3級、2級、1級、そしてサウンドシステムチューナの四種類がある。認定試験を受けるためにはビギナーズコース(3級)、ベーシックコース(2級)、オペレータコース(1級)、サウンドシステムチューナコース(サウンドシステムチューナ)のそれぞれの認定講座を受講しなければならない。3級は実務経験が不問であり、学生でも受けることが可能であり、試験が無い(講座を受講するだけで取得可能)。2級は実務経験が1年以上、1級及びサウンドシステムチューナは2級取得から3年経過、または実務経験を5年以上もつ者が受講可能となっている。なおこの場合の実務経験とは、『舞台や放送などの音響業務、またはサウンドシステムチューナにおいてはシステムチューニング業務を、1年間に8ケ月以上していることをいう』(音響技術者能力検定規則より)

 ちなみに1級の受験の際のみ経歴書の添付も必要である。

 

 

 

 

 

 

参考URL

SEAS公式ホームページ→http://www.seas.or.jp

※役立つ情報が多く載っているが、なぜか誤植らしきものが多い。