ハース効果について
ハース効果とは?
(前々回のレジュメより)ステレオスピーカーの片側に0.02秒ほどの遅れ(ディレイ)を付加すると音像※が逆のスピーカーに移動する現象。
※音像とは『感覚上の音源』のことであり、立体音響の再生などに利用される。
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なおこの際ディレイをかけた側のスピーカーの音量を10dB程度大きくすると、音像は中央に戻る。
⇒すなわち、左右の音量は変わらずに定位を変えることが可能になる。
この効果を利用して、実際の現場ではハウリングを回避する際の手段として用いられる。
ちなみに。
ドップラー効果→音源が近づくと高くなり、遠ざかると低くなる現象のこと。救急車やパトカーのサイレンが近づいてくる時と遠ざかっていく時の音の聞こえ方が違う、アレのこと。
カクテルパーティー効果→たくさんの音が聞こえる中で、聞きたい音を選択的に聞き分けることができること。カクテルパーティーのような騒がしい環境でも、聞きたい人の声だけを聞き取れることからこの名前が付けられた。
…詳しくはWikipediaに載っているので気になるのであればそちらをどうぞ(ただしWikipediaでは『ハース効果』の項は無いので悪しからず)
参考
『ステージ・PA・照明用語事典』(2006)リットーミュージック