面白PA用語集…その1(あ〜さ)

 

個人的に面白いと思った専門用語をピックアップしてみました。

用語

意味

明転

暗いシーンから明かりが入ること。または明るいまま舞台上が転換すること。だいたいは『めいてん』と読むが『あかてん』『あかりてん』とも読む。

あぶらあげ

四角形の平台を対角線で切った三角形状の平台のこと。

いかす

音響機材や照明器具を作動させること。

行って来い

行ったり来たり。

舞台上の人や物がある場所から別の場所に移動し、元の場所に戻ってくること。

(うま)

『箱馬』の略称(箱馬については次回)

拝む

吊られた物や地建ちした物が垂直に立っておらず、前に傾いているさまのこと。

オケピ

オーケストラ・ピットの略。

舞台と客席の間にあるオーケストラが演奏するための場所のこと。

介錯(かいしゃく)

物を動かす際に手助けをすること。

介錯棒

照明などの角度を調整する棒のこと。27mまで伸びる。

アルミ製が主流だが、昔ながらの竹竿もいまだ現役。

返し

モニタースピーカーへ音を流すこと。

よってモニタースピーカーを『返しのスピーカー』とも言う。

ガチ袋

いろいろな工具類が入った袋。腰にぶらさげる。

がなり

舞台監督や演出家が指示をする行為のこと。

あるいはその際に使用するマイクのこと。

上手(かみて)

客席から見て舞台右側のこと。『じょうず』とは読まない。

講演会などで演説をする人はだいたい上手から出てくる。

キャノン砲

ガスによって銀テープや銀吹雪を飛ばす特殊効果のこと。

中身によって『銀吹雪のキャノン』などと呼ばれる。

蹴込み(けこみ)

台を組む際、側面を隠すもの。

ただし仮説ステージで蹴込みに用いる布は『スカート』と呼ばれる。

ケツカッチン

次の予定などによりそれ以上絶対に延長できない締め切りや終了時間のこと。

ころす

位置を固定すること。関西だとよく『仕切る』と言われる。

おそらくもっとも誤解されやすい。前述の『いかす』の対義語では無い。

3人目(さんにんめ)

コンサート会場でのPAスタッフのステージ・マンのこと。

下手(しもて)

客席から見て舞台左側のこと。『へた』と読むと笑われる。

尺貫法

舞台上では基本的に尺貫法。ただしケーブル類はメートル法。

死んでる

音響回線や機器などが正常ではない状態のこと。

参考文献…『ステージ・PA・照明用語事典』(2006)リットーミュージック

…宮澤清人『PAの全知識』(2004)リットーミュージック