マイクロホンCハウリング
●ハウリングとは何か。
マイクを使っている際に突然不快な音が出る現象のこと。元の語源は英語のHowling(遠吠え)からきている。日本国内だと『ハウる』『音が回る』という表現されることがある。
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●ハウリングの仕組み
本来PAによって出される音声はアンプで増幅されてスピーカーから出力される。しかし右図のようにスピーカーの近くにマイクを置いて声を出した場合、増幅された音声信号はスピーカーからの出力が発生源(この場合マイク)に帰還したことによって連続的な過大入出力を起こす。これにより人間にとって非常に不快な音が発生し、場合によってはスピーカーを破損させることもある。
●ハウリングのあれこれ。
○「キーン」という中高域の不快音が連想されるが、「ブーン」というような低域音のハウリングが起きることもある。
○楽器では意図的にハウリングを利用する奏法がある(エレキギターなど)。
○ラジオ番組などで放送局から視聴者に電話をかける(いわゆる逆電)をする際にもハウリングが起きることがある。
●ハウリング対策(代表的なもの)。
〈喋る人向け〉
■スピーカーの近くでマイクを持たない(喋らなくてもハウリングは起きることがある)。
■スピーカーの近くにいなくても、スピーカーの方にマイクを向けない。
〈PAさん向け〉
■ハウリングが起きたらすぐさま音量を下げる。
■イコライザ(音楽信号の周波数を補正する装置)を用いてハウリングの発生しそうな周波数を減衰させる。