マイクロホンA ダイナミックマイクについて

 

 

●内部構造

 右の図は一般的なムービングコイル型のダイナミックマイクの内部構造を示したものである。マイクの上にある網目状の部分はヘッドケースと呼ばれており、空気振動が伝わりやすく、かつ繊細な内部部品を守るために金属メッシュになっている。そこから入った空気振動が金属箔や合成樹脂でできたダイヤフラム(振動板)でとらえられて心臓部といえるマイクユニットで電気信号に変換されて、ケーブルを通って出力される。

 

 

 

 

 

 

 

●ムービングコイル型のマイクユニット(→)

 空気の振動をダイヤフラム(振動板)でとらえ、それを伝って内部の永久磁石の周囲に巻かれたコイルを動かし電気をおこす。コイルが動く構造ゆえに『ムービングコイル型』と名づけられた。この単純な構造ゆえに本体も軽くて頑丈であり、PAの現場で多用されるのも当然といえる。

 

 

 

 

●リボン型のマイクユニット(←)

 ムービングコイル型とほとんど違いは無いが、コイルではなくリボン上の金属箔を伝って電気を起こしている。ただその金属箔が非常に薄く、マイクの付近で息を吹きかけただけでも壊れるような代物であるためにPAの現場では不向きとされる。むしろ環境の安定したレコーディングスタジオや放送局で主に使用される。

 

 

 

参考…Mic Naviaudio-technica社のサイト内のコンテンツ)

http://www.audio-technica.co.jp/atj/mic/