マイクロホン@
マイクロホン→音声を電気の信号に変えて送る装置。送話器。マイク。(新明解国語辞典より)
マイクロホン(以下マイク)にも様々な種類の物がある。それらを方式によって分類すると以下のようになる。
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●ムービングコイル型マイク
ダイナミックマイクとも呼ばれる。機構が単純で電源も不要、湿度にも強く非常に丈夫なので、そういった点を買われて高い頻度でPAに用いられる。写真は代表的なムービングコイル型マイクSHURE SM58(→)
●リボン型マイク
実はこちらもダイナミックマイクと呼ばれる。非常にデリケートな構造で、形が大きく重いのに出力が非常に小さいことなどによりだんだん現場で敬遠されるようになり、このタイプは現在ではほとんど生産されていない。したがってダイナミックマイクと言えば前述のムービングコイル型を指すのが一般的になっている。
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●コンデンサ型マイク
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その名の通りコンデンサの原理を利用したマイクのこと。わりと良い音質なのでスタジオレコーディングにおいてよく使用され、PAにおいても(制限は受けるが)使用されることはある。外部電力を必要とするエレクトリックコンデンサマイクが主流。
上の写真はMusik Messe 2006のスタジオマイク部門においてMIPA(Musik Messe International Press Award)を受賞したRODE NT2-A。下は現在も国内で使用されている代表的なコンデンサマイクSONY C-38B。
●カーボンマイク
カーボン(炭素)粉の接触抵抗の変化を利用したマイクのこと。世界で初めて作られたのがこのマイク。音質は悪いが感度が良いので、無線機や公衆電話、黒電話などに用いられた。
●クリスタルマイク
ロッシェル塩を用いたマイク。最近は結晶(クリスタル)のロッシェル塩ではなくセラミック素材を使うようになったので、セラミックマイクとも呼ばれる。無線機の送話器として主に用いられているが、コンクリートマイクとしてもよく使われる。
PAに使用されるのはムービングコイル型とコンデンサ型にほぼ限定されているといえる。