音声多重放送について
音声多重放送とは、一つの放送チャンネルに複数の音声を多重した放送のことである。音声多重放送として挙げられるのがステレオ放送、副音声放送などと呼ばれるものである。
●ステレオ放送
一般的には左右2chによる音声信号での放送を指している。主音声と副音声を送信することでステレオ音声を実現しており、主音声を左右の混合音声(L+R)副音声を左右の差異音声(L-R)とすることによってステレオ非対応のテレビでも問題のない受信を可能としている。
●副音声放送
ニュースや海外の映画などに多く利用されており、二つの言語(例/日本語と英語)がそれぞれ流れてくるものを二ヶ国語放送といい、副音声に(日本語による)補足的な内容が流れるものは解説放送とよばれる。アナログ放送の場合、主音声も副音声もモノラル音声である。
なお、テレビ長崎で夕方放送されている「KTNスーパーニュース」では、全国でも珍しく副音声として英語の他に中国語・朝鮮語による同時通訳がなされているが、通訳されるのは火曜(朝鮮語)と水曜(中国語)のみである。
BSデジタル放送や地上デジタル放送では、合計使用帯域の制限を受けるが、一つの放送チャンネルにつき8音声まで多重化することが可能であり、これを利用して複数音声によるステレオ放送や5.1ch放送などが実現できる。また、高齢者向けに、番組のBGMや効果音を小さくしてナレーションの声だけを聞きやすくするといったことも可能であり、NHKはそのようなサービスをすでに実施している(別紙参照)。
参考…Wikipedia日本語版(http://ja.wikipedia.org/wiki/)