PAの歴史〜その3

 

 

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1951 アバコクリエイティブスタジオ(現存する日本で最古のスタジオ)が業務を開始する。※ただし、映画やポストプロダクションスタジオにはさらに古いところもあると云われる。『日本で最古』とされるのは『日本音楽スタジオ協会に登録されているスタジオの中で最古』という意味。

1952 レス・ポールによりMTRMulti Track Recorder、多重録音機)が考案される。1954年だという説もある。実際に世界初の8ch MTRが完成したのは1957年である。

1962    オランダのフィリップス社によりコンパクトカセットテープが開発される。※フィリップス社が互換性厳守を条件に特許の無償公開をしたことで多くのメーカーの参入を得て事実上の標準規格となった。                            オーディオテクニカ設立。

1964    日比野電気音響(現.ヒビノ)設立。                                                   東京オリンピックのために日本武道館や国立代々木競技場が建てられる。※近年ではどちらも音楽イベントによく利用されている。ただしその構造上、音響効果は悪い(これは東京ドームなどにもいえる事である)

1965 Shure SM58発売。※現在でも生産・使用されており、マイクの形状を決定づけたマイクと言っても過言ではない。姉妹品のSM57は主に楽器用として用いられる。                                       東京音響通信研究所設立。

1966 ビートルズ初来日公演(日本武道館にて)。

1968 イギリスのフェスティバルでステージモニター始まる。

1970 MOOG社のMinimoogが製造開始。1981年の生産終了までに約12250台が生産された世界的にも有名なアナログシンセサイザー(アナログシンセサイザー自体はこれ以前からあった)。その独特の音色から、現在でも使用している人はいる。

ロンドンのフリートウッド・マックというバンドのコンサートにおいて客席内でのミキシングが始まる。

1971 ヒビノ電気音響がPA業務を開始する。

1972 ピンク・フロイド来日公演の際に客席中央において24chミキサーを使ったミキシングが行なわれる。

1973 NHKホール、中野サンプラザホールがオープンする。

ギンガム設立。※日本初のPA専門業社。社長は加藤和彦(ミュージシャン)。

1974 日本で初めての本格的PAミキサーYAMAHA PM1000 発売。

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参考文献

 『プロが答えるサウンド&レコーディングQ&A百問百答+20』リットーミュージック(2006

 

 

Shure SM58

 

             Shure SM57

 

MOOG Minimoog

 

YAMAHA PM100016ch。この他に24ch32chのものもあった)↓